DIYで西部劇の幌馬車をイメージしたキャンピングカーを作った! ベースは戦前のシボレー製トラック…米軍兵舎をイメージしたシェルは2作目です
クルマの機能面は現代の交通事情に合わせアップデート
そして愛車だけでなく、キャンプサイトを演出する手作りアイテムもアイデア豊富でバランスよく配置され、とても素敵な空間となっていた。 聞けば伊藤さん、じつは自動車メーカーのデザイナーとして、たくさんの製品を世に送り出す仕事をしていたそうだ。 素敵な演出だけでなく機能面でのアップデートにも抜かりはない。1936年製のシボレー ピックアップも現在の交通事情に合わせて、電装系は6Vから12Vにし、ハロゲンのヘッドランプに換装。さらに電動ファンを追加するなど、21世紀の日本でも困らないように対策を施している。 「手に入れて間もない頃、軽トラックをベースにした手作りキャンピングカーの集まりが安曇野であり参加したのですが、2つの峠越えの登り道、シフトダウンすると回転も上がり水温が上昇してラジエターキャップから蒸気が噴いていました。峠道で大型トラックが背後に迫るヒヤヒヤのひとり旅、なんとか辿り着いたのですが、それがきっかけで対策をしました」 当時はまだ荷台にテントというスタイルでの参加だったそうだが、その時に知り合った手作りキャンパーの仲間とは現在も仲良く情報交換をしているそうだ。 「これからの季節は夜討ち朝駆けで、イベントを楽しみます」 と積極的な伊藤さん。7月には、相模湖の奥で新しい生活を模索する若者のビレッジで行われるキャンプイベントに行くと語ってくれた。伊藤さんの世界観は、若者たちのこれからにきっと素敵な影響を与えてくれたことだろう。
奥村純一(OKUMURA Junichi)
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