ハマス、ガザ地区トップ・シンワル氏を新たな最高指導者に選出
日テレNEWS NNN
イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏が先週イランで殺害されたことを受け、ハマスはパレスチナ自治区ガザ地区のトップ、ヤヒヤ・シンワル氏を新たな最高指導者に選んだと発表しました。 ハマスはガザ地区のトップ、ヤヒヤ・シンワル氏を新たな最高指導者に選んだと明らかにしました。これは、イスマイル・ハニヤ氏が先月31日にイランの首都テヘランで暗殺されたことを受けたものです。 イスラエルはシンワル氏を去年10月のハマスによる奇襲攻撃の首謀者で、ガザ地区での戦闘を指揮する「強硬派」とみており、殺害すべき最大の標的としています。 欧米メディアなどによりますと、シンワル氏は1962年にハンユニスの難民キャンプで生まれ、1987年に発足したハマスに加わりました。その後、殺人などの罪でイスラエルの刑務所に収監されたのち、イスラエル兵と引き換えに釈放されましたが、2015年にはアメリカが国際テロリストに指定していました。 軍事作戦の開始以降、シンワル氏は公の場に姿を見せていませんが、イスラエル軍は去年10月に撮影されたシンワル氏が家族とトンネルを歩いているとする映像を公開していました。 地元メディアはハマスの幹部の言葉として「シンワル氏が新たな指導者に選ばれたことは、イスラエルに対する抵抗の強いメッセージだ」と伝えています。 イスラエルのカッツ外相はシンワル氏の選出についてSNSに投稿し、「シンワル氏をすみやかに排除し、ハマスを地上から消し去る」としています。