家電市場は供給・販売が活発、下取りと新製品が人気を博す
【CNS】家電は消費を刺激する重要な分野だ。このほど、家電メーカーは春節(旧正月、Lunar New Year)のビジネスチャンスを捉え、「年越し用品祭」キャンペーンを次々と開催し、イノベーションによる供給でより良く消費者ニーズを満たし、マーケティングイノベーションで市場の消費意欲を喚起し、家電の下取りを促進し、新型家電製品の普及を加速している。 多くの消費者は春節前に大型家電製品を買い換え、冷蔵庫、洗濯機、テレビは下取りの人気商品で、大型、大容量、多機能のアップグレード製品が特に人気だ。 家電メーカーは、ユーザーのニーズに焦点を当て精確に取り組んでいる。家電大手・海爾(ハイアール、Haier)集団傘下の海爾智家(Haier Smart Home)は、オリジナルの冷蔵庫の全空間保鮮技術を用い、食材の保鮮期間を延ばし、年越し食材の保存に対する消費者の不安を解消した。中国の大手家電メーカー、海信集団(Hisense Group)は大画面製品を積極的に推進している。そのレーザーTVの「折りたたみ画面」技術は、大画面テレビの家庭への搬入問題を解決し、より多くの家庭が大画面で視聴できるよう便利さを提供している。 現在、伝統的な大型家電市場はストックの段階に移行している。一部の家電製品は長期間使用され、モデルチェンジのニーズとポテンシャルが大きい。 商務省など九つの部門はこのほど、『使用済み家電家具などの再生資源回収システムのモデル促進の作業の健全化ガイドライン』を発行した。2025年までに全国的に使用済み家電家具などの再生資源回収システムのモデルとなる都市・企業を育成し、全国の使用済み家電家具の回収量を2023年比で15パーセント以上増加させ、使用済み家電家具の規範的な回収レベルの顕著な向上を目指すことを明確に打ち出している。 中国家電機器協会(CHEAA)の徐東生(Xu Dongsheng)副理事長は、「新政策は消費の障害を取り除き、下取りを促進する重要な措置であり、インフラの欠点を早急に改善することで、家電産業の循環はよりスムーズになるだろう」と述べている。 現在、新型家電製品の販売は好調だ。データによれば、2023年には床洗浄機の売り上げは45パーセント増、乾燥機の小売取引は16.4パーセント増となった。食器洗い機については、前年比で売上台数は2.3パーセント増の194万台、売上金額は9.6パーセント増の112億元(約2341億円)となった。 徐副理事長は2024年の展望として、中国の家電メーカーは長年にわたり技術革新を続け、ユーザーのニーズを探求し、グローバルな経営レベルを向上させ、産業のレジリエンスを強化していくだろうと見通す。彼は、今年も家電業界は安定した成長を続け、国内消費のさらなるけん引に貢献していくだろうとの期待も述べている。(c)CNS-経済日報/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。