JFL昇格決定!震災から発足のいわきFCの異色挑戦「遺伝子検査を使ったトレーニング分類とフィジカル革命」
福島県いわき市を拠点として、日本サッカー界で異彩を放つ挑戦を続けているいわきFC(東北社会人サッカーリーグ1部)が、来シーズンからのJFL昇格を内定させた。 全国を9つに分けた地域リーグからJFLへの昇格をかけて、福島・Jヴィレッジスタジアムで開催されている全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2019の決勝ラウンド。いわきFCは22日の第2戦でおこしやす京都AC(関西サッカーリーグ1部)を1-0で下し、4チームのなかで初戦から唯一連勝をマーク。24日の最終戦を残して、JFL昇格への条件となる2位以内を確定させた。 いわきFCは2012年に地元に根差す市民クラブとして産声をあげ、翌2013年に福島県社会人リーグ3部西から戦いをスタート。同年秋には一般社団法人いわきスポーツクラブの設立とともに法人化され、サッカースクールなどの運営も手がけるようになった。 風向きが大きく変わったのは2015年12月。アメリカのスポーツ用品メーカー、アンダーアーマーの日本総代理店を務める株式会社ドーム(本社・東京都江東区)が、東日本大震災からの復興および地域の活性化を掲げていわき市内に巨大な物流センター、ドームいわきベース(DIB)を竣工させた。 同時にドーム社は将来のJリーグ入りを目指して、サッカークラブを立ち上げると宣言。株式会社いわきスポーツクラブを設立して、いわきFCの運営権を既存の一般社団法人から譲り受けるとともに、湘南ベルマーレの代表取締役社長を辞任したばかりの大倉智氏を代表取締役として迎え入れた。 新体制をスタートさせた2016年以降は福島県社会人リーグ2部、同1部、東北社会人サッカーリーグ2部南を全勝で制覇しながらステップアップ。今シーズンの東北社会人サッカーリーグ1部も15勝3分けと無敗で制したことで、全国地域サッカーチャンピオンズリーグへの出場権を獲得していた。