山陽新幹線・岡山~博多間開業までの5年間(1970~1975年)の動き トンネル掘削・レール敷設・試験走行から “一番列車” 出発式まで 初代「ドクターイエロー」や「新幹線911形ディーゼル機関車」などの走行シーンも 当時のニュース映像から
新幹線の救援目的で製造されたディーゼル機関車で、最高時速は160km/hを誇ったようです。当時の原稿には広島から福山の間を平均時速30キロ程度で走り広島駅に到着したと書いています。この記事の筆者はまったく鉄道には詳しくないのですが、このディーゼル機関車が動いている映像は貴重だという声をいただいています。 1974(昭和49)年9月16日放送 福山~広島間で架線テスト つづいても黄色い車両が登場します。こちらは初代「ドクターイエロー」で、0系新幹線の試作車をベースに作られたT1編成というもののようです。新幹線0系と同じく最高速度200キロで走行しながら電力・信号・通信・無線などの電力関係の検測を担当していた車両だそうです。 ■実際の営業車で試運転 福山駅は国内初の「二重高架式」に 1979(昭和49)年9月20日放送 営業車で試運転 広島~福山間 そして、開業後に実際に使われる営業車両を使って広島と福山の間を試運転するニュースも増えていきます。広島駅を出発した新幹線は比較的ゆっくりとした速度で走りながら福山へと向かっていました。 1975(昭和50)年2月25日放送 / 「福山駅」完成式 開業まで1か月を切った2月25日。福山駅で行われた完成式典の様子です。新幹線の開業に合わせて福山駅は、在来線ホームが2階に、新幹線のホームが3階となり、当時としては全国初の「二重高架式」の駅となりました。駅前には今では福山市民におなじみとなっている「釣り人の像」も、この新幹線開業にあわせて建てられたものでした。 ■開業前日 特急「つばめ」は廃止に 沿線には多くの“撮り鉄”が 1975(昭和50)年3月9日放送 / 山陽新幹線 岡山~博多 あす開業 新幹線の開業を翌日に控えた1975年3月9日のニュース映像です。広島の新幹線車両基地には0形車両がずらりと並んでいます。 そして新幹線開業に合わせてこの日で廃止となる、在来線の特急「つばめ」を撮影しようと多くの「撮り鉄」が訪れて、カメラを構えている様子が残っています。
1975(昭和50)年3月10日放送 / 山陽新幹線開業 広島駅で出発式 そして迎えた1975年、昭和50年3月10日の開業当日。広島から東京へ向かう一番列車に合わせて出発式が行われました。 パンタグラフをスパークさせながら夜明けの街を駆け抜けていく広島発東京行きの一番列車…。来年3月、山陽新幹線は全線開通から50年を迎えます。
中国放送