手以外を拭くのはNG?改めて知っておきたいおしぼりの使い方
ちょっとフォーマルな食事の席での所作、冠婚葬祭などで交わす会話の言葉選び、お客さんとしてお呼ばれしたお宅での過ごし方…。 生活の何気ないシーンでも、大人のマナーをさらっとこなせたら素敵ですよね。 【マンガで読む】飲食店のおしぼり、本当の意味と正しい使い方、ご存知でしたか?/北欧女子オーサ日本を学ぶ TPOにあわせたマナーは千差万別。何が正解なの?と迷ったことも多いのではないでしょうか。 今回は知っているようで知らない、大人のキホンのマナーをご紹介します。 ■おしぼりでは手以外を拭かない 暑い盛りに入ったお店で、おしぼりで手を拭いたあとに豪快に顔を拭く殿方の姿には幻滅しますよね。 おしぼりは、手を拭くためのもの。茶道では茶室に入る前に手を洗って清める作法がありますが、これが転じておしぼりとなりました。ですから、和食のお店では必ずといっていいほど食事の前におしぼりが提供されますし、使ったあとは下げることも多いのです。出されたらすぐに使い、かるくたたんでおしぼり受けに戻しましょう。おしぼり受けがなければ、袋に入れます。 西洋のナプキンでは口元をぬぐうことも許されますが、おしぼりでは口を押さえることも控えたいものです。そして、グラスでぬれたテーブルや、おしょうゆをこぼしたときなどにおしぼりで拭くのもやめましょう。 作=岩下宣子 【著者プロフィール】 岩下宣子 「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)がある。 ※本記事は岩下宣子著の書籍『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』から一部抜粋・編集しました