バイデン氏が大統領選を辞退したら何が起こるか?トランプ氏に勝てる若い候補が出現する可能性も
アメリカの大統領選挙は仕組みとしてはこの秋、トランプ対バイデン以外の組み合わせは起きえないことになっています。なぜなら昨年秋に始まった各州の予備選挙でこれまでバイデン候補が民主党の過半数の選挙人の票を集めているからです。 しかしこの前提には唯一の例外があります。それがバイデン候補が自ら降りた場合です。 通常ではまず起きないはずですが、仮にこの先、バイデン候補の支持率が急落していったとしたらどうでしょう。8月までの間に明確な数字としてトランプ候補との支持率の差が取り返せないほど開いていけば、本人もそれを深く自覚するタイミングが来るはずです。
そのタイミングで民主党の重鎮がバイデン候補を説得する準備ができているとしたらどうでしょう。具体的にはバイデン大統領の親友でもあるバラク・オバマ元大統領が直接、バイデン大統領をねぎらったうえで、候補を辞退するよう進言したらどうなるのでしょうか。 そうなると8月の民主党党大会は大混乱に陥ります。新しい候補を急遽選ばなければならない。しかしその候補ではおそらくトランプ候補には勝てない。じゃあどうすればいいんだということになるわけです。
■バイデンが候補を辞退したら誰が代わりに? ここが実はポイントです。「別の候補ではトランプに勝てない」と考える人が想定する次善の策の候補はカマラ・ハリス副大統領です。アメリカ人女性としての初めての副大統領でありながら、この人、国内での評判がいまひとつ良くはないのです。そこにもっと勝てる若い候補がこのタイミングで出現する可能性があります。 大統領選挙に関しては世論調査とは別に、これはアメリカらしいのですが、賭けのサイトがいくつもあって、それぞれオッズを発表しています。賭け事は水原一平氏が逮捕されたようにアメリカには違法の州もあるのですが、合法の州もたくさんあります。そして賭けのオッズというものは意外と世論を正しく反映しているものです。