ブランド唯一のカブリオレ! 〈メルセデス・ベンツ〉CLE 200 カブリオレスポーツ
暑すぎる! がしかし、避暑地でのドライブとなれば、日差しが嬉しいに決まっている。来たるべき夏の休暇に向けて、レジャームードが高まるクルマ選び、な~んてのも盛り上がる。だったらコレはどう? 〈メルセデス・ベンツ〉CLE 200 カブリオレスポーツだ。
つい先日、当コラムでも同シリーズのクーペをご紹介したばかりだが、早くもオープンルーフモデルが追加されたのは嬉しい限り。現在、CクラスとEクラスからはクーペとカブリオレが姿を消しているのだが、このCLEはその2つのモデルを跨ぐ新しいラインナップとして登場したクルマなのだ。
スポーティでエレガントなFRクーペデザインをベースとしていて、ロングフード、ロングホイールベースにショートデッキという、2ドアモデルのお手本のようなサイドビューが実に美しい。ルーフはキャンバストップで、レッドを含む3色が用意されている。ソフトトップはほどよいカジュアルを感じさせて開放感がある。 このCLEはクーペ・カブリオレとも装備がとても充実しているのが特徴だ。そもそも人気のAMGラインが標準装備だし、人気のデジタルライトも装備されている。さらにこのカブリオレには〈メルセデス・ベンツ〉のオープンモデルではお馴染みのエアスカーフ(シートの首元部分にエアベントが備えられていて、温めてくれる)やオープン時にも空力を削がないエアキャップも装備されている。なお、ソフトトップは時速60㎞/h以内であれば20秒で開閉するし、夏場でもシートが熱くなりすぎないよう、太陽の赤外線を反射する特殊コーティングが施された(オプションの本革シートに設定)。また、同社初となるのが、後部座席にそれぞれ独立したヘッドエアバッグが備えられたのも安心材料。〈メルセデス・ベンツ〉のインターフェースといえばMBUXだが、こちらも最新世代に。AIとの会話明瞭度が増し、さらに使いやすくなっている。
パワートレインは2ℓ直4ターボに、マイルドハイブリッドのISGが組み合わされた。重量はクーペよりもかさむものの、さほどのパワーレス感を感じさせないのはこのモーターのアシストのおかげかも。最高出力204PS、最大トルク320Nmは街乗りでも十二分。“スポーツ”の名から、締まったアシ周りを想像される諸兄もおられようが、CLEシリーズはクーペ・カブリオレともにほどよいラグジュアリー、すなわち、ややソフトなアタリが特徴でもあって、デートカーとしても最適なダンピングなのだ。FRとあってハンドリングも上々。重厚と軽やかさを両立した、最近の〈メルセデス・ベンツ〉風味はリッチかつ正確な手応えで、郊外への乗り出し、たとえばワインディングにこそがおすすめだ。 なお、気になるラゲッジルームだが、ルーフ格納のためのエリアが予め確保されているため、オープン時/クローズ時で容量は変わらない。そりゃクーペのラゲッジ容量には劣るけど、旅行のボストンくらいは平気で入りそうなサイズ感。コチラもデートカーとして◎なポイントかも!
気になるスペックは?
★DATA 〈メルセデス・ベンツ〉CLE 200 カブリオレスポーツ(ISG搭載モデル) ●全長×全幅×全高:4850×1861×1424㎜ ●ホイールベース:2865㎜ ●エンジン:2.0ℓ直列4気筒直噴ターボ+ISG ●最高出力:150kW(204PS)/5800rpm ●最大トルク:320N・m/1600~4000rpm ●トランスミッション:9速オートマチック ●駆動方式:後輪駆動 ●税込み価格:936万円~ ※数値は欧州参考値
文=今井優杏