首里城とは
沖縄・那覇にある首里城の正殿などが消失しました。修学旅行や観光で訪れたことのある人も多いと思いますが、そもそも首里城とは何のお城なのでしょうか。
首里城の公式ホームページ(HP)などによりますと、首里城は1429年から1879年まであった王政の国「琉球王国」時代に作られた城(グスク)です。那覇市東部の小高い丘に位置する首里城は、国王やその家族が暮らす場所であったと同時に、王国を統治する行政機関「首里王府」の本部としての役割もあったといいます。 1945年の沖縄戦で米軍の攻撃を受け全焼。戦後、その跡地は長らく琉球大学のキャンパスとして使われていましたが、大学の移転にともなって1989年から正殿、南殿、北殿、などの復元工事が始まります。2000年の九州・沖縄サミットでは社交夕食会が北殿で開かれ、同年12月には沖縄本島にあるほかの城跡などとともに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産に登録されました。 同HPによると、「首里城は内郭(内側城郭)と外郭(外側城郭)に分けられ内郭は15世紀初期に、外郭は16世紀中期に完成している。(略)。(琉球は)中国・日本との長い交流の歴史があったため、首里城は随所に中国や日本の建築文化の影響を受けている。正殿や南殿、北殿はその代表的な例である」と記載されています。