米11月総合PMI2年半超ぶり高水準、次期政権の企業優遇策に期待
[ワシントン 22日 ロイター] - 米S&Pグローバルが22日発表した11月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.3と、2022年4月以来31カ月ぶりの高水準に達した。金利低下見通しと、トランプ次期米政権による企業優遇策への期待が追い風となった。 10月は54.1だった。50が拡大と縮小の節目となる。 S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「第4・四半期に経済成長が加速している兆候を示している」とし、「金利低下見通しと次期政権の企業寄りの姿勢によって楽観論が高まり、11月の生産と受注の増加につながった」と述べた。 内訳では、新規受注が54.9と、10月の52.8から上昇した。 投入価格は56.7と、前月の58.2から低下。販売価格も52.1から50.8に低下し、20年5月以来の低水準となり、インフレが鈍化傾向にあるという見方を支える可能性がある。 一方、雇用はほぼ変わらずの49.0。製造業での雇用が回復する半面、サービス部門での減少が続いた。 製造業PMIは48.8と、前月の48.5から上昇し、市場予想と一致した。 サービス業PMIは57.0と、55.0から上昇し、22年3月以来の高水準となった。市場予想は55.2だった。