リビア、石油生産を再開へ-中銀総裁巡る政治的対立が決着
(ブルームバーグ): リビアは3日に原油生産を再開する。同国を東西に分裂させていた政治的な対立が決着、石油市場に数十万バレル規模の供給が復活する。
フェイスブックに投稿された声明によれば、当初、石油生産の停止を命じた東部政府がフォースマジュール(不可抗力条項)を解除、全ての油田と輸出ターミナルの再開が可能となった。
リビアの産油量は通常、日量120万バレル余りだが、同国の中央銀行総裁人事を巡る対立から生産停止に追い込まれた。同国で原油はしばしば政治的な駆け引きの犠牲になる。
対立していた東西の行政当局の代表者は9月26日に新たな中銀総裁の任命で合意。数十億ドル規模のエネルギー収入を実質的に左右するポストの行き詰まりが解消した。
原題:Libya to Restart Oil Production, Ending Crippling Crisis (2)
(抜粋)
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Salma El Wardany, Hatem Mohareb