嬉野で氷点下1.4℃ 白石で氷点下1℃など観測 冷え込んだ理由など気象予報士が解説【佐賀県】
サガテレビ
佐賀地方気象台は20日、初氷を観測したと発表しました。 県内の20日午前の最低気温は、嬉野で氷点下1.4℃、白石で氷点下1℃など、冬日となったところもありました。 初氷の観測は平年より14日遅く、昨シーズンより2日早い観測です。 ここからは気象予報士の甲斐さんです。 【甲斐気象予報士】 佐賀市内でも20日午前、このように神社の手水鉢が凍っていたということです。ハート型にかたまっている… 【甲斐気象予報士】 今回のテーマは「時雨」です。時雨とは雨が降ったりやんだりするという意味です。また、雨が止んだ時に日差しが出ることもあり、天気が短い時間で変わります。 この言葉の語源は「しばしば暮れる」「過ぐる」など諸説あります。そんな時雨は西高東低の冬型の気圧配置で寒気が流れ込んだ時に発生しやすくなります。 衛星画像時雨のもととなる雨雲を14日の衛星画像でみていきます。 日本海や東シナ海には筋状の雲が発生しています。この雲には雨雲や雪雲が含まれていて、日本海側の地域に流れ込みます。 雲が筋状、点々と発生しているということは、地上では雲がかかって雨や雪が降り、そのあとは隙間から日差しが届くということになります。これがしぐれる要因となります。 【キャスター】 どうやったら筋状の雲ができるんですか? 【甲斐気象予報士】 暖かい海面上に強い寒気が流れ込むと、暖かい空気が上昇、上空の冷たい空気が下降し対流活動が発生します。上昇した所で雲が発生し、下降する所では雲が消えます。これによって間隔を置いて雲が並びます。 そして季節風が強いと、発生した雲が風下側へ流れ、また新たな雲が発生、そして風に流される、これを繰り返すことで、筋状の雲が完成ということになります。 【キャスター】 週末の天気は? 【甲斐気象予報士】 21日(土)は低気圧の影響で日中を中心に雨が降るでしょう。時雨のような雨というよりは雨雲がかかりやすい状態が続きそうです。 22日(日)は大体晴れるでしょう。ただ、最高気温は9度と、今季一番の厳しい寒さとなりそうです。万全な寒さ対策が必要です。 月曜日から水曜日にかけて晴れ間が出るでしょう。木曜日は一時雨が降りそうです。最高気温は平年並みか低く、日曜日を中心に寒さが厳しくなりそうです。
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