「Jリーグのファーム化」大学サッカーの大問題(3)J3よりも「強かった」三笘、旗手、上田時代、「見習いたい」マラドーナのチーム
■大学連盟は「諦めてしまったのか」
三笘や旗手の時代に比べれば、現在は大学勢とJ3リーグとの差は拡大した(大学勢はコロナ禍の影響を大きく受けたし、J3リーグはこの数年でレベルアップした)。だが、現在の大学リーグのレベルもけっして低いわけではない。 それなら、一般観客を動員することだって不可能ではないはずだ。 だが、現状で大学連盟は一般観客の動員を諦めてしまったようだ。「選手のために試合さえできればいい」と考えているのだろうか? 大学のグラウンドで試合を行うことによって、一般学生が観戦に来る機会が増えたというポジティブな影響があったことも承知しているが、「一般観客は来ない」という前提で大学のグラウンドや地方会場での試合ばかりにしてしまったのでは、観客数という面では縮小のスパイラルに陥ってしまう。なんとかして、一般観客の動員を図るべきなのではないか。 というのは、将来のプロ入りを目指している選手のためにも、やはり多くの観客が入ったスタジアムでの試合経験を増やしたいのだ。 もちろん、優勝を懸けたリーグ戦やインカレはすべて真剣勝負だ。また、将来のプロ入りを目指す選手たちにとっては、気を抜いていいプレーなどない。 だが、観客のいない大学のグラウンドでの試合ばかりでは、緊張感を持って試合に臨む体験が不足するのではないだろうか?
■あの環境でのプレーが「大きな財産」に
これは、大学サッカーだけではない。育成年代共通の課題だ。 たとえば、高円宮杯U-18プレミアリーグはこの年代(第2種)の最高峰のリーグだ。だが、ほとんどの試合は練習グラウンドとか高校のグラウンドで行われる。せめて、半分くらいの試合を各クラブの本拠地スタジアムで、多くの観客が入った状態で試合をさせたいものだ。 もう、20年以上前のことだが、アルゼンチンでボカ・ジュニアーズ(ディエゴ・マラドーナも所属)対リーベルプレートのスーペルクラシコを観戦に行ったことがある。そうしたら、トップチームの試合の前にユースの試合が行われていたのだ。その時点で、ボンボネーラにはすでに4万人ほどの観客が入っており、両クラブのインチャ(サポーター)たちはトップチームの試合と変わらないようなハイテンションで応援を続けていた。 若いうちから、あのような環境でのプレーを経験できるのは大きな財産となる。やはり、無観客のような試合とは、緊張感、真剣度に違いが出てしまうのではないか……。 大学連盟は、そういった観点からも多くの観客を集める工夫をする責任があるような気がするのだが……。
後藤健生
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