ドイツ生まれのブリジット・チャフワンさんはレバノンで約30年暮らしている。

イスラエルの攻撃は、レバノンの首都ベイルートや南部のヒズボラを標的にしている。 ドイツ生まれのブリジット・チャフワンさんは、レバノンに留まることを決断した。 【全画像をみる】レバノンで暮らして30年… ドイツで生まれたわたしが、不安はあってもこの国に留まる理由 チャフワンさんはレバノンで約30年暮らしていて、レバノンを自分の"家"だと考えているとBusiness Insiderに語った。 ※この記事はドイツで生まれ、レバノンの首都ベイルート近郊で約30年暮らしているブリジット・チャフワンさんへの取材をもとに聞き書き、編集したものです。 レバノンから退避するよう繰り返し呼びかけているドイツ外務省からメールや電話をもらうたびに、わたしはこの国を出ることを考える。 でも、どこへ行けばいいの？ 何をすればいいの？ と自問する。 わたしの人生はここにある。すぐに荷物をまとめてどこかへ行くというのは、簡単なことではない。わたしはできる限りレバノンに留まるつもりだ。

レバノンがわたしの"家"

わたしはドイツで生まれだが、30年近くレバノンで暮らしてきた。別れた夫と引っ越してきて、子どもを産んで、ここで育ててきた。 自宅はレバノンにあるし、わたしの友人も、わたしの家族もレバノンにいる。 情に厚く、友好的なここの人たちが大好きだし、ここで暮らすことでわたし自身もよりオープンな人間になれた。 確かに、ドイツに帰れば友人や父がいる。でも、ドイツはもうわたしの"家"ではない。