【解説】宮城沖震源の地震で震度4 平均発生間隔38年の「宮城沖地震」――2011年東日本大震災の影響は?
日テレNEWS
19日には宮城県沖を震源とする地震があり、震度4の揺れを観測しました。震源となった宮城県沖は、周期的に大きな地震が発生しているエリアですが、2011年の東日本大震災によって、地震活動が変化したという指摘もあります。社会部災害担当・中濱弘道デスクが解説します。【週刊地震ニュース】
■震度1以上は27回 最大震度は宮城などで震度4
9月18日から24日までの期間、国内で震度1以上の地震は27回あり、このうち震度3以上は3回でした。 ▼18日午後10時21分ごろ、沖縄県の糸満市や宮古島市などで震度3の地震がありました。震源は宮古島北西沖で地震の規模を示すマグニチュード6.5、震源の深さは182キロでした。宮古島では先月16日にも宮古島近海を震源とするマグニチュード4.6の地震で震度3を観測していますが、その地震とは震源が異なっています。 ▼19日午後1時35分ごろ、鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする震度3の地震がありました。マグニチュードは3.5、震源の深さは14キロでした。
■石巻市などで震度4のやや強い揺れ 震源の宮城県沖は
▼19日午前4時33分ごろ、岩手県一関市や宮城県石巻市、登米市などで震度4のやや強い揺れを観測する地震がありました。仙台市で震度3の揺れとなったほか、東北や関東の広い範囲で震度2や震度1を観測しています。この地震の震源は宮城県沖、地震の規模を示すマグニチュードは5.6、震源の深さは57キロでした。 震源は宮城県沿岸の陸地に近いところで、地震のメカニズムは、東北地方に沈みこむ太平洋プレートと陸のプレート付近でおきた逆断層型の地震です。
■宮城県沖の地震活動は? 1978年の「宮城県沖地震」では都市部に大きな被害も
宮城県沖では1978年6月12日に発生したマグニチュード7.4の大地震がありました。仙台市などで当時の震度階級で震度5を観測。家屋の損壊などで28人が死亡し、建築基準法を変えるきっかけになった地震です。またガスなどライフラインが長い期間、停止するなど大都市の生活に大きな影響を与えました。
このエリアでは2000年以降、地震の少ない時期が続きましたが、2011年に東日本大震災が発生して以降、地震活動が活発になっています。