【解説】宮城沖震源の地震で震度4 平均発生間隔38年の「宮城沖地震」――2011年東日本大震災の影響は?
■震災の影響で「地下の力のかかり方」に変化も
地震の専門家で、環境防災総合政策研究機構の草野富二雄さんは、「東日本大震災による地下の力の掛かり具合の変化による影響で、『いわゆる宮城県沖地震』は東日本大震災発生以前の地震発生間隔(これまでの平均発生間隔約38年)と比べて、地震が発生しやすくなった」と指摘します。 震源域が陸地に近いと、1978年の宮城県沖地震のように大きな被害を引き起こす可能性があるので注意が必要と話しています。
■「トカラ列島」地震回数減少も 引き続き注意を
鹿児島県のトカラ列島近海では今月8日以降、地震が増加し、十島村の悪石島で震度4の揺れを観測するなど地震活動が活発になっています。地震回数は今月8日から10日にかけて315回、11日から17日にかけては26回、18日から23日の期間は5回で、次第に数は減っています。 しかし、トカラ列島近海のまとまった地震活動は1994年以降何度かおきていますが、最初にまとまって発生したあと、間を置かずに活発化したり少し間をおいてから再び活発化したり、様々なパターンがあるため引き続き注意が必要です。