GK佐藤は、石川県予選の準決勝でもPKストップの実績

後半終了間際に投入され、PK戦で2本のシュートを止めた佐藤。写真：田中研治（サッカーダイジェスト写真部）

［高校選手権2回戦］星稜（石川）1（3PK0）1 四日市中央工（三重）／12月31日／オリプリ 【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹！ 初代から最新19代目の藤﨑ゆみあまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開！ 　第102回全国高校サッカー選手権大会は12月31日、首都圏各地で2回戦を開催。ゼットエーオリプリスタジアムではともに2回戦から登場した、星稜対四日市中央工が行なわれ、1－1で突入したPK戦の末、PK3－0で前者が勝利を収めた。 　この一戦で注目されたのは、星稜ベンチの采配だ。 　後半23分に同点に追いつくと、試合終了間際に2年生の守護神・橋本育磨に代えて、3年生GK佐藤竣基を投入した。 　星稜の河合伸幸監督が「全然迷いはなかったです」と自信を持って送り出したPKストッパーは、期待に応える大活躍。「先に飛んだらバレちゃうんで。最後のギリギリまで粘るようにしています」（佐藤）という見事な反応で、PK戦で2本のシュートをストップし、チームの3回戦進出に貢献した。 　佐藤の武器は、瞬発力を活かした鋭い反応。選手権の予選準決勝でも今回と同様の形で途中出場し、PKを止めた実績を持つ。 　そんなPK職人は、「PKにはなってほしくないですけど、もしなったら止める自信もあった。これまで怪我でプレーできず、チームに迷惑をかけてきたと思うので、少しでも恩返しできたら」と語る。 「この選手権が本当に最後」と今大会限りでサッカーをやめるという佐藤は、苦しい試合展開でもPK戦まで持ち込んでくれたチームメイトに感謝しつつ、「みんなが駆け寄ってきてくれた瞬間は最高の気持ち」と勝利の喜びを噛みしめた。 取材・文●渡邊裕樹（サッカーダイジェスト編集部）