ハミルトン「接触でダメージを受けた後、ひどいアンダーステアに」メルセデスは1ストップを狙うも成功せず/F1日本GP
2024年F1日本GP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは9位、ジョージ・ラッセルは7位だった。 【関連写真】2024年F1第4戦日本GP ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセル(メルセデス) ふたりともミディアムタイヤでスタート、1周目のアクシデントによる赤旗後には、ハードタイヤでスタートした。チームは赤旗後に1回ストップで走り切る可能性を残すためだったと述べている。しかし結局、ふたりともハード2セットでは走り切れず、最後にミディアムタイヤに交換した。 「最終的に、レースが進行するにつれ、タイヤのデグラデーションにより、2回ストップが最も速い戦略であることが分かった」とチームは述べている。 ラッセルはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を追うなかで、一度追い越しに失敗したが、最終ラップでオーバーテイクを決め、7位を獲得した。ラッセルとピアストリのバトルにおいて、シケインで軽い接触が起き、ピアストリが危険を避けるためにコース外に出るというインシデントが審議対象になったが、ペナルティは必要なしという決定が下された。 ハミルトンは、リスタートの際、シャルル・ルクレール(フェラーリ)との間で軽い接触があり、マシンにダメージを受けたという。それによってアンダーステアに苦しんだため、レース途中でラッセルを前に出す決断をした。 ■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム) 決勝=9位(53周/53周) 7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード→ミディアム 難しい一日だった。僕はベストを尽くしたけれど、良い結果をつかむことはできなかった。残念ながら、これが今のマシンの位置ということになる。 ハードタイヤであまり良い感触を持てなかった。リスタート時に少しダメージを負い、ひどいアンダーステアに見舞われ、特にファーストスティントがひどかった。それでジョージを前に出すことを決めたんだ。 ミディアムコンパウンドを履くと、感触が多少良くなった。それで最終スティントになって初めて、グリップがあると感じることができた。 今日は僕たちのペースは6位どまりだったと思うから、ハードワークを続ける必要がある。ポジションを上げるためには、マシンのパフォーマンスを高めていかなければならない。 (レース後にメディアに対して語り)僕が望んでいたようなマシンではなかったし、チームが望んでいたようなものでもなかった。リスタートでシャルルと戦った際にマシンにダメージを受けた。それでとんでもなくひどいアンダーステアが出てしまったんだ。そのため僕は、ジョージを前に出すことを決めた。彼の方が速そうだったからね。 マシンの方向を変えることができなかった。それによるロスを補うために、ウイングの調整を重ね、最後のスティントでは改善が見られた。でもその時には遅かった。10秒を取り戻さなければならなかったんだ。 この週末からポジティブな要素をたくさん見つけることができるかと聞かれると、僕には分からない。完走したのはよかったけれど、せいぜい7位、8位、9位の位置だったからね。 ■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム) 決勝=7位(53周/53周) 9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード→ミディアム 今日はポジションを上げることができたので、それは良かったと思う。赤旗後にハードタイヤでスタートするというプランは、1ストップか2ストップを選べるフレキシビリティを得るためのものだった。こういう自由があることは良かったが、最終的には1回ストップは機能しなかったため、2ストップ戦略に落ち着いた。 最初のスティントは苦労したけれど、1回目のピットストップの後のペースは、前のグループに対抗できるものだったと思う。 終盤はエキサイティングなレースだった。守るよりも攻撃する方が楽しいし、ハードな良いレースをした。オスカーと軽く接触したが、あれはレーシングインシデントだ。最終的に前に出ることができてうれしい。 レッドブルの下の4チームはかなりの僅差だ。毎戦、予選が重要になってくるだろう。前の位置からスタートした者がこの集団のトップでフィニッシュする可能性が高いからね。 僕たちにはやるべきことが残っているのは分かっているし、今後も努力し続ける。中国のサーキットは、ここより僕たちのマシンとの相性が良いといいね。 [オートスポーツweb 2024年04月08日]