障がいに対する“差別的なコメント”に、映画『ウィキッド』のマリッサ・ボーデが反論「見過ごせない発言」
新作映画で車いす生活を送る女性を演じたマリッサ・ボーデが、障がいに対する差別的な声に「不快だ」とコメントを発表しました。 【動画はこちらから】マリッサ・ボーデさん
11月22日に全米で公開された映画『ウィキッド ふたりの魔女』に出演しているマリッサ。 同作品でマリッサは、西の悪い魔女エルファバの妹で、車いす生活を送る女性ネッサローズを演じています。 マリッサ自身、11歳のときの交通事故をきっかけに、車いすで生活を送ってきました。 マリッサ演じるネッサローズは、劇中で同級生に一途に恋するあまり、あるトラブルを引き起こします。 その役柄に否定的なコメントが寄せられていることについて、マリッサはTikTokでこう反論しました。 「作品内でのネッサローズの言動や性格について、ジョークを飛ばすのは別にいいんです。だってネッサローズは、架空の登場人物ですから」 「ですが、ネッサローズの障がいそのものについて、ジョークを飛ばすのは見過ごせません」 「障がいは架空ではないんです。仕事が終わっても、私に障がいがあることは変わりません。車いすを使って生活しています」
マリッサは、本来は無関係であるはずの、登場人物の性格と障がいを結び付けた「攻撃的なコメント」についても訴えます。 「『このキャラクターは、障がいを負って当然』といった攻撃的なコメントは、実際に障がいをもつ人々を傷つける言葉です」 「この問題を取り上げるのは怖いです。障がいをもつ人々がネット上で声をあげたとき、コメント欄に軽蔑的な言葉が多く書き込まれているのをみてきましたから 」 「そうしたコメントに触れると、『たかがジョークでしょ』とか『気にしすぎ』といった声が寄せられます」 「他人を否定したり話をでっちあげるのではなく、自分とは立場の異なる人たちの話を聞いてください」
メリッサは最後に、こんな言葉も投げかけました。 「障がいをネタにしたコメントが書き込まれるのは、まだまだ障がいへの理解が世の中に浸透していないからだと、今の私にはわかります」 「でも、障がいを抱えている若者たちは、ネット上のコメントに傷つけられてしまう。10年前の私もそうでした」 「それが心配です。だから相手には、やさしさを持って接してほしいんです」 「『ウィキッド』には、“お互いの話に耳を貸し、理解しあう”というメッセ―ジも含まれています」 「その練習を、みなさんが積み重ねてくれたら…と思います」