富山市の松川護岸、1年遅れ 復旧完了26年度末に
●県土整備農林水産委 能登半島地震で被害を受けた富山市の松川の護岸復旧工事が、当初の計画より1年遅れ、2026年度末までかかる見通しとなった。川底に硬い層があるため鋼製の矢板を打ち込めず、現在は工事を中断しており、別の方法を試す。県土整備農林水産委(安達孝彦委員長)で県側が報告した。 【写真】復旧工事の完了が1年遅れる見通しとなった松川べり 県によると、工事を中断したのは被災区間700メートルのうち県庁、市役所側の護岸約390メートル。矢板で工事箇所を囲んで水が入らないようにし機械を入れる予定だったが、板を設置できなかった。今月から大型土のうで流れをせき止め、川底に溝を掘って水を流す方法を試しており、重機を使える状態になれば来年6月ごろから工事を再開し、26年3月の完了を目指す。 現在の工事区間の遅れに伴い、その後1年で工事する予定だった125メートル区間の時期も後ろ倒しとなる。桜の開花時期に配慮し、3月から夏ごろまでは工事を行わない。