池端杏慈、『矢野くんの普通の日々』撮影秘話「八木勇征さんの写真で手作りお面を作って練習」
今年5月までファッション雑誌『二コラ』で専属モデルも務め、昨年は若手女優の登竜門ともいわれる「ポカリスエット」CMに抜てきされた17歳の池端杏慈。11月15日公開の『矢野くんの普通の日々』で実写映画初出演を飾るなど、活躍目覚ましい彼女に抱負を聞いた。(前後編の前編) 【写真】「ポカリスエット」CMで注目、池端杏慈の撮りおろしカット【10点】 ──まずは『矢野くんの普通の日々』での映画初ヒロイン、おめでとうございます。決まった時のお気持ちからお伺いできますか? 池端 ありがとうございます。お母さんと一緒にいた時に合格の連絡をいただいて、素直にはしゃいだあと、緊張と不安がやってきました。冷静になればなるほどプレッシャーばかりが迫ってきて、撮影が始まる前には「本当に私で大丈夫ですかね?」ってマネージャーさんに電話して泣いてしまったこともありました(笑)。 ──漫画原作の今作は、どこにいても怪我をしたりする超不運体質の矢野くん(八木勇征)を心配するうちに恋をしてしまう、というコミカルながらもキュートな役どころでした。 池端 台本にも「<矢野、転ぶ>」みたいに書いてあるくらい、原作に忠実に作られていたので、ワクワク感がありました。でもあまりにも転んだりするので、「このままじゃ矢野くん死んじゃうよ!」と私が演じる吉田清子ちゃん(吉田さん)と同じ気持ちになってしまいました(笑)。 ──吉田さんはかなり世話焼きな女の子ですが、池端さんにも心配性なところはありますか? 池端 実はお母さんが、矢野くんみたいによく小さな怪我をする人なんです。すぐどこかにぶつかったりするので、よく心配して見ていますね。でも私自身も、よく忘れ物もするんです。だから心配性なところもありつつ、おっちょこちょいかなと思います。 ──撮影で一番苦労したところはありますか? 池端 一番苦戦したのが、学校の屋上で矢野くんに思いを伝える場面でした。本音で矢野くんに気持ちを伝えなければいけないのに、お家で何度も練習してもどうしても感情が出てこなくて。そこで矢野くんを演じる八木さんの写真を切り抜いて、手作りお面を作って練習しました。 ──ユニークですが、すごくシンプルな練習法ですね。 池端 リアルにするために眼帯と絆創膏も貼って、お母さんに矢野くん役をやってもらっていました(笑)。やっていくうちに清子ちゃんの恋する気持ちが作れてきて。“お面効果”が刺激になりました。