岩田屋三越の最終利益、経営統合以降最高の19億円…訪日客への高級ブランド品販売好調で39・7%増
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は13日、2024年9月中間連結決算を発表した。傘下で岩田屋と福岡三越を運営する岩田屋三越(福岡市)の最終利益は前年同期比39・7%増の19億円と、中間期としては10年に経営統合で岩田屋三越が発足して以降の最高を更新した。国内富裕層や韓国などからの訪日客を中心に高級ブランド品などの販売が好調だった。 【写真】福岡三越
売上高は7・0%増の192億円だった。会計ルール変更前の「総額売上高」で比較した場合は12・9%増の633億円で、うち免税売上高は2・5倍の121億円だった。
25年3月期は、総額売上高を前期比6・0%増の1320億円、売上高を1・3%増の397億円、最終利益を1・2%増の38億円と予想している。
三越伊勢丹HD全体でも訪日客による消費が好調で、9月中間期の売上高は前年同期比6・3%増の2640億円、最終利益は70・8%増の253億円だった。
本業のもうけを示す営業利益は72・8%増の348億円となった。
三越伊勢丹HDの牧野欣功・最高財務責任者(CFO)は13日の記者会見で、「例年、年末に向けて訪日客は増加する傾向にあり、(収益は)さらに上向きになる」と期待を示した。