菊池雄星が伝える「野球以上に大切なこと」 私費を投じた施設活用
「この場所からプロ野球選手、メジャーリーガーが出るというのは一つの目標ではあるんですが、決して野球が全てではない。社会を支える、社会を担うリーダーを育てられるように」 【写真】練習施設「King of the Hill」でトレーニングする菊池雄星さん 大リーグ7年目を迎える来季から、エンゼルスでプレーすることが決まった菊池雄星投手。その菊池は11月、故郷・岩手に私費を投じた練習施設「King of the Hill」を完成させて、そう語った。施設は地域の子どもたちにも開放する。 「AI(人工知能)が出てきたり、色々ある。これから必ず大事になってくるのは、やはり自分で考えられる人間」 単に、自身のノウハウを還元して後進の野球プレーヤーを育てたいというだけではない思いが、そこには感じられた。 子どもたちに何を伝えていきたいのか。後日、改めてインタビューした。 「物事への取り組み方、目標設定の仕方を教えることは、野球以上に大事だと思います」と菊池。 強調したのは「夢を殺してしまう『ドリームキラー』」の存在、そして、それに負けずに「自分の殻」を破るための、習慣や環境のつくり方だった。(吉田純哉)
朝日新聞社