松井一郎・大阪府知事に聞く(全文1)人口減・企業を呼ぶ新産業の柱“観光”
減少を補うテクノロジーが生まれてほしい
── 人口減少で負の側面というと、特に大都市の場合は、先ほどあった社会保障費や、インフラです。都市の機能を今までの能力で維持できるか、あるいは持続可能な社会という面では、新しい発想で人口減少をプラスに持っていけるような考えはありますか。 人口減少は、全てが悪いということでもないと思うんです。減少することによって、その足らずを補うためのテクノロジーは、やっぱり生まれてくると思います。AIがしかり、例えば、介護の分野においても、介護ロボットを生み出していく力になるとか。 だから、そういう時代に備えて、それに代わるさまざまなテクノロジーを生み出していくきっかけになれば、すごくいいんじゃないのかなあと思っています。 ──先ほど話があった健康や長寿になる都市づくり。大阪府は健康寿命のデータがよくないです。 そうなんですよ。 ──でも、研究機関の誘致など、“健康”という切り口で、新しいテクノロジーが生まれる可能性があります。 非常に可能性が高いと思います。 ※松井一郎・大阪府知事に聞く(全文2)に続く