【草津温泉】宿にいたまま23種もの湯めぐりを愉しめる、大人のためのおこもり温泉
今回、草津温泉で泊まってきたのは群馬県・草津温泉にある「湯宿 季の庭(ときのにわ)」。湯畑から少し離れた高台にあるこの宿は、全室客室露天風呂付き。 【画像】少しずつ厚くなっていく雲の景色に魅せられて。部屋から眺めることのできた雲海 どの部屋に泊まっても、部屋の露天風呂で草津の名湯を源泉かけ流しで愉しめるほか、大浴場や貸切風呂を合わせると計23種類ものお風呂が備わる、温泉好きにはたまらない湯宿です。 草津では主に6つの源泉から湯が湧き出ていますが、ここではそのうちの2つがあります。温泉街を歩きまわって湯巡りするのもいいのですが、一つの宿であっちの湯こっちの湯と温泉三昧に高じるのも、ぜいたくな愉しみ方ではないでしょうか。
◆源泉・わたの湯を大きな内湯と露天風呂で愉しむ「大湯処 季の湯」
23種もの湯船がそろう中、筆者が特に愉しみにしていたのは「大湯処 季の湯」の大きな内風呂。二つの仕切られた正方形の湯船に、たっぷりと注がれた湯から立ち昇る湯煙が旅情感をかき立てます。 木のぬくもりを足の裏に感じながら、ゆっくりと湯の中に滑り込むと、酸性の湯の持つほんの少しだけ肌に刺激のある独特の湯触り感が「草津に来たな~」という実感を与えてくれます。 続いて、内湯の奥に広がる庭園へ。外に出ると、ほんのり白濁した湯をたたえる大きな露天風呂が。木々に囲まれた大露天風呂は、開放的ながらも、どこか山奥にある秘湯を思わせる雰囲気を漂わせていました。 そう、内湯にしてもこの露天風呂にしても、筆者が過去に訪れたことのある山間の秘湯を思い出す造りになっているのです。それを草津温泉の中心地からほんの少し離れた場所で堪能できることも、この宿の大きな魅力です。 ほかにも「大湯処 季の湯」には岩風呂や、打たせ湯など計6種類のお風呂が。さらには、ドライサウナにウエットサウナ、岩盤浴も。温泉入浴以外の愉しみも多く備わっています。この大浴場だけでも旅の目的は半分達成したような気持ちになりますが、館内にはまだまだ多くの湯船が待っています。
◆源泉・湯川の湯を、あつ湯とぬる湯で愉しむ「湯治処 古の湯」
もう一つの大浴場「湯治処 古の湯」では、また少し違った雰囲気が愉しめます。少し照明を落した静かな雰囲気の湯処。その奥には、庭園を臨む大きな内湯があります。ここでは、もう一つの源泉・湯川の湯を、あつ湯とぬる湯で堪能することが可能。 さらに、小さな岩風呂や壺湯、そして「夢想の湯」という名のついたシルキーな湯が満々と注がれた木のお風呂の計4種類のお風呂が備わっています。微細な泡で白くなったぬるめの湯を愉しめる「夢想の湯」は人気が高いのだそう。 「大湯処 季の湯」「湯治処 古の湯」はともに、それぞれ2つずつ大浴場を備え、男女入れ替え制で2倍の種類を愉しめる仕様になっています。ここまでで、サウナと岩盤浴を除いて合計20種類のお風呂が。残りの3つは、庭園に備わる貸切風呂です。