コスプレイヤー「交流の輪」拡大、フェスタに9000人…人気プレイヤー対談や衣装で出入りできる飲食店も
アニメやゲームのキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーが交流したり撮影を楽しんだりする「とまこまいコスプレフェスタ」(実行委員会主催)が2、3の2日間、苫小牧港や神社、ホテルなど苫小牧市内計18の撮影会場などで開かれた。12回目の今回は約9000人が参加。夜間の撮影会場を拡充したほか、衣装のまま出入りできる飲食約30店を用意するなどし、新たな交流の輪が広がった。
目玉企画の一つは初日、市内のホテルで開かれた人気コスプレイヤー同士の対談。SNSで300万人以上のフォロワーを持つオランダ出身のエラ・フレイヤさんと、1メートル82の長身ながら細身のスタイルから「リアル初音ミク」の愛称で人気を博す札幌出身のミシャさんが、オランダと日本のコスプレ文化の違いなどについて意見を交わした。
アニメ「ダンジョン飯」のマルシル姿で登場したエラさんが「オランダのコスプレはカジュアルだが、日本はクオリティーが高い」と敬意を示すと、ミシャさんは「札幌のイベントは小さい子も参加してオープンなイメージ。東京はコスプレ愛の強い人が多い」と印象を語り合った。
イベントに協力した錦町のバーでは2日夜、抽選に当たった参加者約20人が歓談していたところ、主人公が苫小牧出身でゆかりが深いアニメ「機動警察パトレイバー」の脚本家伊藤和典さんと、声優の千葉繁さん、大林隆介さんが飛び入りで参加。驚きに沸く店内で、カウンター越しに乾杯を重ねて盛り上がる場面も見られた。