伊解説陣が選ぶ今季のセリエA最優秀選手&新星は?「真のリーダー」「欧州最強クラスのレジスタ」 | セリエA
今季の新星となった選手と監督は?
続いて話題は今シーズンの新星に。元インテル指揮官は、新ポジションで進化を遂げた古巣のチャルハノールを挙げた。 「チャルハノールは1年前、アンカーの(マルセロ)ブロゾヴィッチの脇のインサイドハーフとしてシーズンを終えたことを覚えておくべきだ。しかし彼は今シーズン、ヨーロッパ最強クラスのレジスタであることが発見された」 残る2人の解説者はボローニャから新星を選出。アンブロジーニ氏は、第37節のユヴェントス戦でドッピエッタ(1試合2得点)を挙げる活躍を見せたセンターバックの22歳リッカルド・カラフィオーリを挙げた。 「彼はシーズンを通して現代的なプレーができることを示した。元のポジションから動き出し、正しいスペースを見つけて別のポジションをとるという能力が求められる傾向にある。こんな形で、このクオリティと継続性を示すなんて、誰も考えていなかったサプライズだ」 ボルギ記者は、ボローニャの公式戦37試合に出場し、12ゴール7アシストをマークした23歳FWジョシュア・ザークツィーを推した。 「みんなもそうだと思うが、私はザークツィーが好きだ。ボローニャは開幕後に(インテルへ移籍したマルコ)アルナウトヴィッチを失ったが、代役を獲得できなかった。昨シーズン、リーグ戦で2ゴールしか挙げていなかったザークツィーは『ライバルが不在の中で彼の価値を見てみよう』なんて言われていた。だが、こうしてわれわれは、彼の価値を目の当たりにしたんだ」 シーズン最優秀監督は、3人の解説者の意見が一致して、スクデットを獲得したインテルのシモーネ・インザーギ監督となった。だが”監督の中の新星”を巡っては、ヴェローナのマルコ・バローニとボローニャのモッタとで分かれた。 アンブロジーニ氏は、一時は降格圏の19位に低迷していたチームを立て直して13位でフィニッシュしたヴェローナ指揮官の手腕を称え、「バローニが成し遂げたことは、決して簡単なものではなかった」と60歳の指揮官を推したが、ボルギ記者はモッタを選んだ理由を明かしている。 「モッタがこれから偉大な指揮官になるかどうかは、ピッチが語ることになるだろう。しかし彼は、インザーギ級の指揮官となるための条件を兼ね備え、お墨付きを得たことを示したように思う。なぜなら彼は、チームに極めて強いアイデンティティを植え付けるだけでなく、創造性のあるプレーを生み出し続けることができる。これは偉大な指揮官の特徴なんだ」 ストラマッチョーニ氏も、ユヴェントスの次期監督として囁かれる若手指揮官について見解を示した。 「もし本当にユヴェントスへ行くのだとしたら、絶好のタイミングだ。選手たちも、全く別のカルチョをしていた指揮官の後とあれば、異なるカルチョをプレーすることへのハングリーさが生まれる効果もあるので理想的だ。ファンも、ユヴェントスがある種のプレーをすることを期待しているだろう」 試合情報 アタランタ vs フィオレンティーナ : 第29節 試合時間:2024年6月3日(月)日本時間1:00 会場:ゲヴィス・スタジアム