“くすみ”を取り去るだけで、人は10歳若返る?! 美の巨匠・齋藤薫が注目する最新アイテム5選|STORY
数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添う連載がスタート!体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします
お悩み:【くすみ】
春になり、久しぶりに明るい色の服を着てみたら、肌が妙にくすんで見えてびっくりしました。肌の調子も最近良くはないのですが、元気なのに「顔色悪いね」と言われたりして、けっこうショックです。
肌がくすむと、必ず老けて見える理由
くすみの定義は、とても曖昧。それも肌をくすませる原因が、紫外線や乾きはもちろん、ターンオーバーの乱れ、古い角質や皮脂や毛穴、汚れや化粧崩れまでと多岐に渡るからに他ならない。従って、自分がなぜくすんでいるのかも判断しにくい。1つだけ確かなのは、“くすんだ肌は、必ず老けて見える”ということ。 例えて言うなら、しばらく拭き掃除をしていない窓ガラスのようなもの。窓が汚れていると、家が丸ごと古びた印象に見えてしまうのを思い出してほしい。くすんだ肌は、すすけた窓ガラスと同様に、その人自身をちょっとくたびれた、老けた印象に見せてしまうのだ。 でも逆に言えばそれは、窓ガラスを拭いておくだけで家が新しく見えるように、肌のくすみを取るだけで、人は若返って見えるということでもある。若く見える人と老けて見える人の差が一気に開く40代なら、肌のくすみを取るだけでおそらく10歳は若返って見えるはず。そもそもが、ターンオーバーが低下しやすく、巡りが悪くなって諸々溜まりがちがちな上に、まだ皮脂分泌も旺盛だったりする40代は、最もくすみやすい年代。だからこそ、くすみケアは何より大切なのである。私たちが考えている以上に。
でも自分のくすみは、鏡に映らない?
ただとても厄介なのは、自分の肌がくすんでいるのに気づかない人が非常に多いこと。それもひとえに、くすみは鏡に映りにくいからなのだ。透明感の有る無しも、鏡には映らないと言われるけれど、くすみと透明感は背中あわせ。肌がすすけて抜けがなく透明感がないことをすなわち「くすみ」と呼ぶわけで、光の入り方にもよるけれど、室内にある鏡ではどうしても肌表面を見てしまうから、肌に抜けがあるかどうかが見えなかったりするのだ。 それこそ、シワやシミのように、クッキリはっきり目に見えるものでは無いからこそ、自分がくすんでいることに気づかずに損している人が少なくないのである。くすみを取るのは、意外なほど簡単なのに。 だからまずは自分の肌がくすんでいないかを、きちんとチェックしてほしい。全然疲れていないのに「今日疲れてる? 大丈夫?」 なんて聞かれる人は要注意。知らない間に、肌がくすんでいる証だからである。