練習中に火災発見、消火 学童野球・南木曽JBCに感謝状
長野県木曽郡南木曽町と大桑村の小学生でつくる学童野球チーム・南木曽(みなみきそ)JBCが19日、練習中に火災を発見し、初期消火活動で被害を最小限に食い止めたとして木曽広域消防本部から表彰された。子供たちや指導者、保護者らはバケツリレーなどで協力して火を消し止めた。 3月16日午前11時ころ、活動拠点となる南木曽町吾妻の渡島総合グラウンドで練習中に、近くで煙が上がっているのを見つけた。民家の庭から出火しており、水を運んだほかグラウンド整備用のトンボで土をかけるなどした。消防隊が到着した時には火や煙は消えていた。消防本部によると、住民がごみを燃やした火が広がり、下草など126平方メートルを焼いた。 石其(いしその)正消防長が同グラウンドを訪れ、感謝状とボール1箱を贈った。松山勇吹主将(11)=南木曽小6年=は「普段から学年関係なく仲がいいチームワークが生きた。大きな被害がなくて良かった」と話した。鈴木為良代表(75)は「子供たちの力は大きかった。協力し合った『ファインプレー』だ」とたたえた。 石其消防長は「勇気ある判断と行動力が頼もしい。これからも火事への注意をし続けて」と話し、感謝した。
市民タイムス