ああっ、やだっ、虫が…　※画像はイメージです（show999/stock.adobe.com）

家の中に入ってくる虫で悩まされた方はいませんか？　季節が良くなってくると、窓を開け放したいものですが、予期せぬ“訪問者”に困惑することも。また、高温多湿なエリアでは想像よりも大変なケースもあるようです。 【平面図】3000万円とお値打ちだった、中古マンションの間取り

子育て環境のよいエリアへ

Kさん（関東在住、30代女性、専業主婦）は夫（30代、通信系会社勤務）と子ども（5歳）の3人暮らしです。 夫婦2人の時は、最寄りの駅まで徒歩5分の賃貸住宅に住んでいました。便利な場所でしたが、飲食街なども近く、夜間ガヤガヤすることも多く、子どもが大きくなっていくにつれて治安が少し不安になってきました。そのため、駅などは多少遠くても良いから、子育て環境も良いエリアに引っ越そうという決断になりました。 家を探し始めて半年がたったころ、とある川沿いのマンションを紹介してもらいました。マンション自体は、築20年ほどで新しくはなかったのですが、オートロックもあり、近くに大きな公園があり、何より川沿いの雰囲気に素敵な印象を受けました。3LDKの部屋はリノベーションされておりとても綺麗で、家族3人で住むには十分な広さだとも思いました。 川が近いことで、災害などの危険性はないのか心配になりましたが、担当に聞いたところ、マンションに浸水歴は無く、紹介された部屋は「2階にあるので大丈夫」とも教えてもらい安心しました。肝心の金額は3000万円程で、このエリアにしてはお値打ち価格。当時予定していた予算内に収まるので購入に至りました。

こんなことに悩まされるとは

引っ越してきて1年ほどたち、Kさん一家が一番悩まされているのが「虫の被害」です。 川沿いのためか、とにかく羽虫が多いのです。季節が良くなってくるとどうしても増えてくるのですが、特にひどいのが梅雨シーズン。羽虫が大量に窓に張り付いて、うかつに窓を開けることができません。もちろんそんな状況ですので、洗濯物を外に干すこともできません。朝になると、夜の間窓に張り付いていた羽虫の死骸がベランダにたくさん落ちていることも。その様子は気持ち悪くなってしまうほどだそうです。 虫除けはたくさん試しましたが、隣に川がある以上、どうしても限界があります。素敵なエリアだなと思って購入した川沿いの物件ですが、まさかこんなことに悩まされるとは思ってもみませんでした。 「陽当たりも良い部屋なのに、お値打ちになっているのには理由があったんだな、と少し後悔しています。また梅雨の時期が来るのかと思うと、怖いような憂鬱な気分です」と、Kさんは話しています。 　　　◇　　　◇ このようなトラブルはよくあるのでしょうか？　アルファホーム名古屋株式会社でマンションコーディネーターとして、不動産仲介も担当している川本麻登さんに聞きました。