「繊維のまち」一宮で1日だけの素材マーケットを開催/愛知
希少な布地やボタンなどの素材をメインとしたマーケット「アール・マテリアル・プロジェクト2014」が、5月5日(月・祝)に一宮で開催される。同イベントは、「新しい価値の発見」をコンセプトに企画され、今回で3回目。 一宮を中心とする尾州地域は、かつて世界でも有数の毛織物産地として栄えた。今回の会場は、尾州のクリエーション隆盛の時代を見つめてきた築81年のレトロなビル。昭和初期のディティールが数多く残る空間に、尾州の地元メーカーなどから出品されるデッドストックを集める。雰囲気に浸りつつ、宝探し感覚でレアな素材や雑貨との出会いを楽しみたい。
出品者は、尾州産地の繊維メーカーや、デザイナー、職人工房など約30店。ボタンやテープ、レースといったハンドメイド素材のほか、普段は入手できない見本素材など、新しい形に再生できる「マテリアル」がずらりと並ぶ。作家がリメイクしたアクセサリーやバッグなどの作品も展示販売する。
主催者であるKion Studioの稀温さんは「素材に興味のあるプロから学生、趣味のハンドメイド好き、また建築好きや写真好きの方にも楽しんで頂けます。会場のビルは普段は事務所ビルで自由に入れないので、今回はほぼ全館を見られるチャンスです」と見どころを語る。会場の建物自体も大きな「マテリアル」ととらえ、雰囲気を活かしたアート空間も展開。随所に魅力が散りばめられているので、さまざまな楽しみ方ができそうだ。 入場は無料。会場は尾西繊維協会ビル(一宮市栄4-5-11)。開催時間11~17時。