乗ればライディングが上手くなる!? リターンライダーにお勧めな“ちょうどいい”大型バイク5選
4. カワサキ「Z650RS」
レトロなデザインが好みであれば、カワサキの「Z650RS」がオススメです。1976年に発売され“ザッパー”の愛称で親しまれた「Z650」をオマージュしたスタイリングで、バイクらしいルックスに仕上がっています。搭載されるエンジンは648ccの水冷並列2気筒で68PSを発生。クランク角は1970年代に一般的だった180°で、高回転域でのシャープな吹け上がりを重視した特性とされています。 フロントフォークは正立式で、ホイールはスポークの細いキャストタイプ。遠目に見るとスポークホイールっぽく見えます。レトロなスタイルではありますが、2024年モデルからはトラクションコントロール機構も追加されました。ハンドリングは軽快で、アップライトなハンドル位置と相まって街乗りからワインディングまで気持ち良く走れます。 レトロなスタイルにこだわりがなければ、ストリートファイター的なデザインの「Z650」という選択肢もあります。これは「Z650RS」のベースとなったモデルで、デザイン以外のスペックはほぼ共通。価格は「Z650RS」が105万6000円に対して、「Z650」は101万2000円となっています。
5. ホンダ「CB650R」
ミドルクラスの排気量でも4気筒エンジンのフィーリングを味わいたいのであれば、ホンダの「CB650R」があります。648ccの水冷並列4気筒エンジンは95PSを発揮。4本並んだエキゾーストパイプの造形も美しく、インラインフォーを所有する欲も満足させてくれそう。これまでに紹介した2気筒モデルに比べるとパワフルで、高回転域での吹け上がりの気持ち良さも味わえます。 これだけの出力になると装備されていてほしいトラクションコントロール機構も搭載。足回りもフロントにショーワ製SFF-BP倒立フォークを採用し、ラジアルマウント式のブレーキを装備するなど安心感を高めるものになっています。ハンドリングも、軽快な2気筒モデルに比べると安定感の強いもの。4気筒らしいエンジンの伸び感じながら、高速コーナーを曲がって行くのが気持ちいい特性です。価格は100万1000円と、スペックに対してお得感が高いと感じられます。 フルカウルモデルが好みであれば、スーパースポーツ的なデザインの「CBR650R」という兄弟モデルも選べます。こちらの価格は107万8000円となっています。
<取材・文/増谷茂樹>