乗ればライディングが上手くなる!? リターンライダーにお勧めな“ちょうどいい”大型バイク5選
2. スズキ「GSX-8S」
昨年登場し、新設計の775cc並列2気筒エンジンのフィーリングと、スポーティな足回りで高い評価を得ているのが同じくスズキの「GSX-8S」です。2気筒エンジンで重要な意味を持つクランク角は270°で、低中回転域でのトルク感と高回転でのパワフルさを両立。最高出力は80PSを発揮します。「スズキクロスバランサー」と呼ばれる2軸バランサーを世界初採用し、2気筒ながら驚くほど振動が少ない不思議なフィーリングです。 足回りは倒立フォークにラジアルマウントのブレーキと、現代的なスペックとされていて、ハンドリングも現代的なもの。トラクションコントロールや3段階に選べるライドモード、クイックシフターなど、電子制御も充実しているのもポイントです。その分、価格は106万7000円と同じスズキの「SV650」と比べると高価になっていますが、現代のスポーツマシンを味わいたいなら、こちらのほうがおすすめです。 今年に入って、フルカウルをまとったバリエーションモデル「GSX-8R」も発売されたので、よりスポーティなルックスが好みならばこちらを選ぶのも良さそう。価格は114万4000円です。
3. ヤマハ「MT-07」
今やヤマハの中核をなす存在となった「MT」シリーズのミドルクラスモデルが「MT-07」。搭載されるエンジンは688ccの水冷並列2気筒で、クランク角は270°となっています。このエンジンは、同社の「YZF-R7」や「テネレ700」にも採用されており、パワー感とトラクションのつかみやすさを両立しているとして評価が高いものです。最高出力は73PSを発揮。 フロントフォークはオーソドックスな正立式で、ABS以外は電子制御も搭載していないというシンプルな構成の車体ですが、その分ライダーの感覚を磨くには最適な存在。日常の速度域でライダーの意のままに扱えるというコンセプト通り、素直なハンドリングと右手の操作にリニアに反応するパワーユニットが魅力です。価格が83万6000円とリーズナブルなのもポイント。 現行モデルはフロントフェイスのデザインがやや先鋭的で、ちょっと気恥ずかしいという人は、オーセンティックなデザインの「XSR700」を選ぶという手もあります。基本的にエンジンと車体は同じですが、こちらは価格が100万1000円となります。