早くも2勝…復活した高橋礼で思い出す阪神ピッチャーの名【柴田勲のコラム】
打線の強化となれば…
いまはとにかく投手陣の踏ん張りで好位置に浮上してきた。それだけに打線の編成に目が行ってしまう。 打線の強化となれば、捕手はやはり大城卓三だろう。阿部監督は13、14日の広島戦で大城をスタメンから外し、岸田行倫、小林誠司を起用した。 12日の広島初戦で戸郷翔征とコンビを組んだ際に戸郷が5回を9奪三振ながら、被安打8で4失点だった。 この時のリードに不満があったのか。でも大竹のリードが悪かったとは思わない。ピッチングするのは投手だ。 戸郷、いつものような躍動感がなく、球が高め高めに浮いていた。それまで投手陣が無失点か1失点でしのいだ試合でなければ勝てなかった。打撃陣の奮起もあって逆転勝ちしたが、これを問題としたのだろう。 だが、大城が打線にいる、いないでは厚みが違う。岸田、小林ではいかにも弱い。特に小林がたまに打てば大きなニュースになる。これはどうか。 小林は今後、菅野智之の相棒として起用されていくだろうが、打撃面を考えれば正捕手はやはり大城だと思う。打力が違う。
大城に言いたいこと
大城はもっとオーソドックスなリードをした方がいい。投球の基本は打者を早めに追い込んでボール球を振らせて、勝負する。カウントを内角で取るのはダメだ。 試合前に、どんな球だったらストライクを取っていけるか、投手と事前に相談してもいい。外角低めを忘れてはならないが。 もう一つ付け加えるなら、何度も言っていることだがもっと低くミットを構える。岸田と比べるとよく分かる。高い。もっともっと工夫してほしい。 4番が活躍するチームは強い。岡本和真が好調だ。いまのところ三冠だ。打席に立つ姿を見ると打てそうな雰囲気を出している。 相手投手は一発を警戒して逃げる。くさい球、釣り球を投げる。でも岡本はボール球を振らずに甘い球をじっくりと待っている。 調子を崩すとボール球を追いかけることが多くなるけど、これさえなければ心配は不要だと思う。 今年の岡本、相当やるとみている。