早くも2勝…復活した高橋礼で思い出す阪神ピッチャーの名【柴田勲のコラム】
今週は6連戦
さて、セ・リーグの順位だが中日が首位に立っている。もともと投手陣はいい。これまでは打てなさ過ぎたが中田翔の加入が打線のいい刺激になっている。抑えには絶対の守護神、ライデル・マルティネスがいる。投打が好循環している。 昨年の覇者・阪神は4位だが、いまは投打ともにエンジンがかかっていない。いずれ出てくるだろう。 ヤクルトは主砲・村上宗隆の不振が大きかった。打つべき人が打てば勝てる。14日のDeNA戦では2番に入って1号本塁打を放った。気分転換だろう。試合も勝った。 DeNAは先発陣が弱いと思っていたが、奮闘している。広島は外国人選手の離脱があった。チーム力も落ちている。 巨人、今週は阪神、広島とビジターで6連戦、来週のいまごろ「5割に戻った」なんて話をしていなければいいが。(成績などは15日現在) 柴田 勲(しばた・いさお)1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。 デイリー新潮編集部
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