大きな違いとは? 食事文化が見える日本の「園遊会」と英国「ガーデンパーティ」
英国で年に4回行われているのが、ガーデンパーティ。 生前エリザベス女王が最も楽しみにされているとも言われていた夏イベントで、3回がバッキンガムパレスで、1回はスコットランドのホリルード宮殿にて開催。毎年、合計約3万人が招待されています。 【写真】天皇陛下&皇后雅子さまの「絆を感じる」装い
毎年のことながら驚き、そして注目してしまうのが、テントの下で提供されているフリードリンクやフード。 ちなみに、一回のパーティーにつき約8千人が招待されますが、27000杯の紅茶、2万切れのサンドイッチ、2万ピースのケーキが用意され、カップ&ソーサーに至っては10万セット準備されているのだそうです。
そして気になるフードはというと、スコーンにサンドイッチ、ヴィクトリアスポンジケーキやいちごタルトケーキ、チョコレートケーキといったペイストリーと、まさにアフタヌーンティーに代表される、ティーフードが中心。 また、エリザベス女王がお好きだといわれていたペイストリーが選ばれていたり、王冠モチーフがケーキに可愛く彩られていたりと英国らしさやセンスに溢れているのが印象的です。
宮内庁のSNS公式アカウントで『園遊会』の様子を公開
一方、ちょうど今週(30日)、日本で開催されたのが『園遊会』。 皇室による主催で春と秋の年に2度、赤坂御苑にて開催される恒例行事で、大きく見ると英国のガーデンパーティーと似たイベントといえるでしょう。 総理大臣に衆・参両院議員、都道府県知事といった要人に加え、文化・芸術・社会事業など各界の功労者たち、約2000人が招待。今年はやはり、夏のフランス五輪で活躍をしたオリンピック選手の皆さんの存在がとても印象的でした。 出席された王族の女性方のお召し物は、春のお洋服姿とは異なり、お着物! より華やかで艶やかなお姿にがお美しく、うっとり致しました。 さらに嬉しい事に、宮内庁のSNS公式アカウントを通じて、その場で提供されていたフードの内容もうかがい知ることが出来ました。
美しい映像や画像に写るのは、なんとジンギスカンに焼き鳥、サンドイッチもあれば、プティフールもあり。洋菓子の代表チョコレートケーキもあれば、日本の秋を思わせる栗のケーキもあり。またセイボリー・フィンガーフードは、サーモンや、パイにキャビアがのったものなど、昨今のピンチョスタイルも取り入れられている模様。 かと思えば、海苔巻きや、なんとちまきも! 最後の小菓子、クッキーなどもあり、まさにティーフードのフルコース! それぞれが一流のものを集められた印象も。当然のごとく、どれも美味しそうったら♡ 全てが一口サイズでいただけるものであることは英国も同じですが、串などで食べやすいよう考えられていたり、季節のもの、日本らしさも取り入れ、なおかつ今年の異常な温暖気候も考慮されて? お寿司などの生ものなどは避けられた可能性も。 何といっても、お食事のバリエーションに感動させられ、改めて、食文化豊かな我が国というものを実感させて頂きました。 英国のガーデン・パーティ・フードもいつか食してみたい♡と憧れておりましたが、皇室で用意される食の素晴らしさたるや! やはり日本の食は無敵でございます。 無理を承知で、いつか何かで万が一この場を拝見する機会があるよう、日々精進しようと心に誓った次第です(笑)
MIZUHO NISHIGUCHI