「野望は92歳まで音楽を」年を重ねるほど人生は面白い『カムカムエヴリバディ』作曲家 金子隆博
音楽クリエーター金子隆博57歳 今後の野望
――今後の目標や、目指すところはありますか。 音楽だけにとどまらないと思うのですが、深く知ることや、物事を掘り下げれば下げるほど面白くなると感じています。かまやつひろしさんが「何でもいいから深く掘り下げる。そこで初めて面白くなってくるよ」という言葉を残していらっしゃいます。 本当にその通りだろうなと。深く掘り下げれば掘り下げるほど楽しい。今回の『カムカムエヴリバディ』の劇伴は全部で120~130曲ぐらい作曲しましたけど、こんなに曲を出したら「俺もうネタねえよ」と思うのですが、次に何かインスピレーションがあれば、また新曲ができてしまったりするので、こればかりはやめらんないですよね。 そういう精神状態を92歳まで続けられるのが僕の野望じゃないですかね。1つの目標です。 92歳で現役の北村英治さんを目標に頑張りたいなと思います。 -------------- 金子隆博 作曲家/NHK歌謡番組「うたコン」指揮者/米米CLUBメンバー/BIG HORNS BEE主宰 1964年生まれ。1983年にサックス奏者「フラッシュ金子」としてキャリアをスタート。 米米CLUBの正式メンバーとして1985年のデビューから在席し、米米CLUBの音楽的中心人物として音楽面を総合的にプロデュース。1995年に映画『河童』で第18回日本アカデミー賞音楽賞優秀賞を受賞。近年コロナ禍においても、BLUE NOTE TOKYOにて、定期的にライブを行うなど、積極的に活動を展開。