中川晃教、加藤和樹、小林亮太、島太星がパワフルな歌声を披露! 5年ぶり再演『フランケンシュタイン』製作発表会見
5年ぶりの再演が決定したミュージカル『フランケンシュタイン』の製作発表会見が11月26日、都内で行われ、Wキャストでビクター・フランケンシュタイン/ジャックを演じる中川晃教と小林亮太、同じくWキャストでアンリ・デュプレ/怪物を演じる加藤和樹、島太星が出席。意気込みを語るともに、劇中歌「ただ一つの未来」「俺は怪物」「偉大な生命創造の歴史が始まる」を歌唱し、パワフルな歌声を響かせた。 【全ての写真】ミュージカル『フランケンシュタイン』製作発表会見より(全20枚) ゴシックロマンの名著『フランケンシュタイン』を大胆なストーリー解釈と流麗かつメロディアスな音楽でミュージカル化した本作。大反響を呼んだ2017年の初演、ファンの熱望に応えた2020年の再演に続き、2025年4月から5月に東京・愛知・茨城・兵庫で上演されることが決定している。初演から続投の中川と加藤に加えて、新たに小林と島がキャストに名を連ねた。 中川は「体当たりで挑ませていただく役どころ。多くの皆さんに届けられるよう、心を込めて演じさせていただきます」と3度目となるビクター・フランケンシュタイン/ジャック役に、並々ならぬ決意。コロナ禍が迫る最中に実施された前回公演を振り返りながら、「この4年間で舞台に立つこと、役者として演じることに向き合い、大きく変わったと思える瞬間があった」と語り、「自分の中に芽生える思いや実感、想像力をメッセージに込めながら、翼を羽ばたかせたい」と抱負を明かした。 中川とともに続投する加藤も「この作品が大好き」と強い思い入れ。同時に「このミュージカルはとても暗いんです。明るいシーンがほとんどなくて」とも語り、「でも、その暗闇の中に、光り輝く希望を見て。それが個人的にすごく好きです」と魅力を熱弁する。好きな台詞を問われると、ビクターに向けて発する「笑っていいよ」をあげて、「本当にごめんなさい。このひと言だけで、ちょっと泣きそうになるんです」とこみ上げる思いを抑えきれない様子だった。 一方、今回が初参加となる小林は「先輩の皆さんに食らいついていけるように全身全霊で挑みたい」と闘志を燃やす。加藤と同じく、本作については「かなり冷たい部分というか、絶望だったり、人が落ちていく姿が描かれている」とダークな側面を指摘しつつ、「ふたり(ビクターとアンリ)の間に芽生える光に救われた気持ちになる」と魅力を語った。すでに受け取った楽譜を毎日カバンに入れ、持ち歩いているそうで「もう、表紙がビリビリです(笑)」と気合十分だ。 島も「今の僕が生きる動機は『フランケンシュタイン』なんですよ!」と思いは格別。「すごく鼓動が鳴り響いています。命がけで臨ませていただけたらなって思っておりますし、本当に生きるか死ぬかでチャレンジさせていただいてもよろしいでしょうか?」と不退転の覚悟を示した。 製作発表会見には、演出の板垣恭一が同席。再々演では「ビクターとアンリがなぜ惹かれ合い、身を捧げてまで(危険な実験に踏み込むのか)という流れの台本を、許可を得て、書き足しました」と明かし、「ビクターがなぜ人間を生み出そうと思い詰めたのか、もう一度台詞を微調整し、演出も少し変えようと思っています」と本作の“進化”を示唆していた。 【あらすじ】 19世紀ヨーロッパ。科学者ビクター・フランケンシュタインが戦場でアンリ・デュプレの命を救ったことで、ふたりは固い友情で結ばれた。“生命創造”に挑むビクターに感銘を受けたアンリは研究を手伝うが、殺人事件に巻き込まれたビクターを救うため、無実の罪で命を落としてしまう。ビクターはアンリを生き返らせようと、アンリの亡き骸に自らの研究の成果を注ぎ込む。しかし誕生したのは、アンリの記憶を失った“怪物”だった。そして“怪物”は自らのおぞましい姿を恨み、ビクターに復讐を誓うのだった……。 取材・文・撮影:内田涼 <公演情報> ミュージカル『フランケンシュタイン』 【スタッフ】 音楽:ブランドン・リー 脚本/歌詞:ワン・ヨンボム 潤色/演出:板垣恭一 訳詞:森雪之丞 音楽監督:島健 振付:黒田育世/当銀大輔 【出演】 ビクター・フランケンシュタイン/ジャック(Wキャスト):中川晃教/小林亮太 アンリ・デュプレ/怪物(Wキャスト):加藤和樹/島太星 ジュリア/カトリーヌ:花乃まりあ ルンゲ/イゴール:鈴木壮麻 ステファン/フェルナンド:松村雄基 エレン/エヴァ:朝夏まなと 笠原竜司、栗山絵美、石川新太 松村曜生、齋藤桐人、宇部洋之、山田裕美子、宮野怜雄奈 半澤昇、荒木啓佑、りんたろう、伊宮理恵 吉田萌美、松田未莉亜、江見ひかる、杉山真梨佳 久信田敦子、荒川湧太、田中真由 SWING:高木裕和、大川永 リトル・ビクター:古澤利空、鈴木琉音 リトル・ジュリア:森田みなも、杉山穂乃果 【東京公演】 期間:2025年4月10日(木)~4月30日(水) 会場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場) 【愛知公演】 期間:2025年5月5日(月・祝)・6日(火) 会場:愛知県芸術劇場 【茨城公演】 期間:2025年5月10日(土)・11日(日) 会場:水戸市民会館グロービスホール 【兵庫公演】 期間:2025年5月17日(土)~5月21日(水) 会場:神戸国際会館こくさいホール