【巨人】浮上する捕手"大渋滞"問題 それぞれの「強み」と「求められる役割」とは
ソフトバンクからFA宣言、去就が注目されていた甲斐拓也の巨人入団が正式に決まった。 【動画】頼れる5番弾!大城がサイスニードから放った3号2ランシーン 捕手出身の阿部慎之助監督が口説き落としたとされ、背番号も自身が現役時代に着けていた「10」を託す。ソフトバンクの育成の星としてチームの連覇に貢献、侍ジャパンの一員としても21年の東京五輪金メダル、23年WBC世界一奪回に貢献するなど国際舞台の経験も豊富。今季大幅に防御率が改善した投手陣においても、球界を代表するエース捕手が合流することでさらなる上積みを図れるか。 一方でチームでは捕手ポジションの"渋滞"も予想される。今季は3捕手併用でシーズンを乗り切ってきたが、主戦捕手が甲斐にかわることも予想され、ほかの捕手に関してそれぞれの強みを生かしたアピールも必要となる。 まずFA残留となった大城卓三は今季も出場が多かった一塁手として、打撃での結果を求められる場面が増えそうだ。 23年はキャリアハイの16本塁打をマーク。今季も「5番・一塁」として先発、存在感を示した時期もあっただけに、持ち味である「強打の捕手」から、一塁手として攻守でチームを支える役割も引き続き、求められそうだ。 また今季は、自己最多の88試合に出場。サヨナラ弾を放つなど、打撃でもチームを助けた岸田行倫も勝負を賭けた1年となる。 岸田のストロングポイントに強肩がある。今季は両リーグトップとなる盗塁阻止率.475をマーク。たくみな判断で何度もチームを救ってきたとあって、"甲斐キャノン"で知られる先輩捕手と真向勝負でポジションを奪えるか、注目となる。 最後は今季プロ11年目のベテラン捕手、小林誠司。今季は菅野智之とのバッテリーが復活、あうんの呼吸でエースをリード、リーグ最多勝の15勝と復活をアシストしてみせた。 阿部監督も「小林が打つとなぜかベンチが盛り上がる」と認める、愛されキャラでも知られる。若手投手陣への目配りも知られているとあって、来季も"陰のマネージャー"としてチームを支える役割も求められそうだ。 ほかにもチームには山瀬慎之助、喜多隆介と伸び盛りの若手捕手もいる。 捕手は稀少ポジションとあって、育成に時間もかかるとされる中、阿部監督がどのように常勝軍団作りを見据え、「扇の要」を固めていくかも2025年シーズンは注目ポイントとなる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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