山本由伸、5回4安打2失点、6奪三振で7勝目。現地メディアは「ポストシーズンへ見事な最終調整」と伝える
ポストシーズンのトップシードを確定させながらも、先発ローテーションに不安を抱えるドジャースに、日本人ルーキー右腕が、希望の光を照らした。
ドジャースの山本由伸は現地9月28日(日本時間29日)、敵地クアーズ・フィールドでのロッキーズ戦に先発登板すると、自身レギュラーシーズン最後の試合で、5回4安打2失点、6奪三振無四球と好投し、今季7勝目を挙げた。
試合はドジャースが13-2で大勝。大谷翔平は5打数2安打で打率を.310に伸ばすと共に、今季58盗塁目も決めた。レギュラーシーズン最終戦を前に三冠王の可能性を残す大谷は、ナ・リーグ打率首位のルイス・アラエスと4厘差で最後の一戦に臨むこととなった。
『MLB.com』でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は試合後、「ヤマモトは見事な最終調整により、ポストシーズンへ向け準備万端整った模様」と題した記事を投稿。
その冒頭で、試合前にドジャースがナショナル・リーグのトップシードを確定させ、ワールドシリーズまで、ホームアドバンテージを獲得したことを伝えた上で、「パワフルな打線と、先発のヨシノブ・ヤマモトによるソリッドな投球に率いられ、ドジャースは13-2でロッキーズを撃破した」と伝えた。
続けて記事では、デーブ・ロバーツ監督による、「ヨシノブによる素晴らしい調整となった。速球は本当に良かったと思う。活力があった。制球がとても良かったと思う。いくつかミスはあった。試合の経過と共にスプリットが良くなった。カーブは良かったね」とのコメントを掲載。
「ドジャースにとっては消化試合となったが、彼らにとってこの週末最大の優先事項は、負傷者リストからの復帰後、わずか4試合目の先発登板となったヤマモトをビルドアップし続けることだった」とした上で、復帰後の最長となる5回を投げ2失点だったこの日の右腕のパフォーマンスについて「任務遂行」と評した。
また、記事によると、ロバーツ監督は山本について、「感触は良いね。ヨシに関して、投球数は大丈夫なんだ。5回を投げ切れたのは素晴らしかった。もちろん、あの場(ポストシーズン)で先発登板する際は、もっとアドレナリンが出るだろう。ただ、彼には回復の時間がある。というわけで、ビルドアップに関して、彼は良い位置にいると思う」と述べたとのこと。
J SPORTS 編集部