初舞台以来8年ぶりの倉持裕とのタッグで、林遣都が今の自分のすべてを注ぎ込む。
今も焼き付いて忘れられない大竹しのぶさんの姿
──舞台に立つ役者として、改めて目指したい像みたいなものも出てきましたか。 自分の中では、『フェードル』(21年)という舞台でご一緒した大竹しのぶさんに強く影響を受けているところがあります。稽古での取り組み方はもちろんのこと、舞台上で見せる表情や目の輝きやすべてから、その役として生きていることが伝わってきて、そこまで役に作品にお芝居に身を捧げられたら、お客さんも心動かされて当然だ、と思わされたんです。あの時の大竹さんの姿は今も焼き付いて忘れられなくて。舞台に限らず、映画でもドラマでもどのジャンルにおいても、お芝居をするうえではそれが常に目指すべきところだろうなと思っています。今回もそこに近づけるように、日常を忘れる勢いで、自分の全部を注ぎ込んで舞台に立ちたいと思います。 取材・文:大内弓子 <公演情報> M&Oplays プロデュース 『帰れない男~慰留と斡旋の攻防~』 作・演出:倉持裕 出演:林遣都、藤間爽子、柄本時生、新名基浩、佐藤直子、山崎一 【東京公演】 2024年4月13日(土)~5月6日(月・休) 会場:本多劇場 【愛知公演】 2024年5月9日(木) 会場:Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール 【島根公演】 2024年5月12日(日) 会場:島根県民会館 大ホール 【富山公演】 2024年5月15日(水) 会場:富山県民会館ホール 【大阪公演】 5月18日(土)・19日(日) 会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 【仙台公演】 2024年5月22日(水) 会場:電力ホール