<井上音生>「東宝シンデレラ」出身、椎名林檎に憧れる20歳が歌手デビュー “音生”と名付けた父も「本当に喜んでくれました」
「作詞してくださった渡辺なつみさんと仮レコーディングのときにお会いしたのですが、まだMVを撮る前で『この曲の舞台になった場所だよ』と鎌倉の海の写真を見せてくださって。設定も細かく教えてくださったので、本レコーディングに向けて、より気持ちが高まっていきましたし、私も恋バナとか少女マンガ好きなので、渡辺なつみさんと恋って素晴らしいんだって話で盛り上がったのもすてきな思い出です」
◇音楽って自由なので、たくさんの方とコラボできたら
そんな井上さんが以前から憧れてきたアーティストが椎名林檎さんだ。
「椎名林檎さんは自分で作詞作曲していて、自己プロデュース力もすごい。椎名林檎さんのように自分の世界を確立できるアーティストさんって本当に素晴らしいなと思います」
今回のデビューシングルに収録された2曲は共に提供曲となっているが、今後、井上さん自身は自作曲の披露はあるのだろうか。
「もちろん自分でゼロからイチを生み出してみたいという思いはあるのですが、一方でほかの方が私をイメージして、どんな曲を作ってくださるのかもすごく興味があります。ミュージカル『ナビレラ』で共演した狩野英孝さんが、私が歌手デビューする話を聞いて『曲を提供するからいつもでも言って』とおっしゃっていて、ご縁があるなら、ぜひともお願いしたいと思いましたし、音楽って自由なので、たくさんの方とコラボできたらいいなって思っています」
最後に、まるで最初から音楽に携わることが決まっていたかのような、井上さんの名前「音生」の由来についても語ってもらった。
「父が大学で音楽に携わるお仕事をしていて、名前に『音』を入れたかったとは聞いています。読みの「ねお」は、ギリシャ語で『新しい』を意味する「ネオ」から取られていて、『音楽で生きてほしい』とまではいかなくても、『音と一緒に生きてほしい』という思いは込められているみたいです」
「音生」と名付けた父も「私の歌手デビューを本当に喜んでくれていて」と明かす井上さん。
「私、小さい頃にピアノを習っていたのですが、父は口出しせずに静かに見守っているタイプで、理由を聞いたら『厳しくしちゃうから、逆に教えない』ってことだったので、今回の歌手デビューに対しても、シンプルに『おめでとう』とだけ言ってくれました」