福岡の事故だけじゃない道路陥没、下水管が原因の陥没は年平均4472件に
THE PAGE
福岡市のJR博多駅前の道路陥没事故が大きなニュースになりました。陥没した原因は異なるものの、道路の陥没は、国内でもひんぱんに発生しているようです。国土交通省のまとめによると、下水管の腐食などによって発生した道路の陥没は、過去10年で年平均4472件にのぼります。
国交省によると、過去10年で発生した下水管が原因となった道路陥没は、2014年に3313件、13年に3489件などとなっており、05年から14年までの10年間を平均すると4472件でした。多くの場合、一般的には下水道管の老朽化や管の腐食が原因で、付近の土壌に空洞が生じ、舗装の重みを支えきれずに陥没が発生します。たいていが深さ50cm未満の小規模な陥没とのことですが、交通事故の原因となる可能性は十分あります。 国交省では、下水管の内部をTVカメラで監視する技術や、地下の空洞をレーダーによって発見する空洞探知技術の開発支援などを通じて、下水道由来の道路陥没を未然に防ぐ取り組みを行なっているということです。 (取材・文:具志堅浩二)