【日本ダービー】臨戦過程が魅力的な超良血馬シンエンペラーが本命 穴は“逃げたら怖い”サンライズアース
穴馬はスタートを決めたら怖いサンライズアース
サンライズアースは大味なタイプで、デビューから一度もまともに走っていない馬といえる。 京都芝2000mの新馬戦では8番枠から五分のスタートを切ったが、すぐに首を上げて尻尾をクルクル回転させていた。 そこから促されるとすっと加速して1角までに先手を取ることに成功。そこからはマイペースの逃げ。3~4角で外からシュクルノアールにプレッシャーをかけられると、それに抵抗して気合をつけられ、2馬身差のリードで直線へ。ラスト1Fで外からヴィスマールに迫られたが、振り切って3/4差で勝利した。 新馬戦のラスト2Fは11秒7-11秒7。新馬戦としてはそこまで遅いペースではなく、最後まで減速しなかったことにスタミナの豊富さを感じさせた。 また次走のすみれSでは出遅れ、後方2番手からの追走になったが、向上面で一気に上がって3角手前で先頭のミカエルパシャに並びかける。 同馬が抵抗して3~4角でペースが上がったが、持ったままついて行き、直線序盤で追われると楽に抜け出した。ラスト1Fでもしぶとく粘り、外から迫るジューンテイク(後の京都新聞杯優勝馬)を寄せ付けず、1馬身半差で完勝した。 前走の皐月賞は15番枠から出遅れ、終始中団やや後方で外々を回る形。さらに、4角では逸走しかけて大外に膨らみ12着に敗れた。大型馬で完成度が低いが、それでもデビュー2戦目でリステッド競走を勝つあたり、非凡さを感じさせる。 今回は1番枠。メイショウタバルが不在のここはスタートさえ決めれば、新馬戦のように逃げられるはず。逃げて持ち前のスタミナを生かした場合は怖く、今回の穴馬候補とする。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)コスモキュランダの前走指数「-20」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.0秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ