ルーマニア大統領選、NATO懐疑派と左派首相が接戦 決選投票へ
Luiza Ilie [ブカレスト 24日 ロイター] - 東欧ルーマニアで24日、大統領選挙の第1回投票が行われた。北大西洋条約機構(NATO)懐疑派のカリン・ジョルジェスク氏と左派のチョラク首相が接戦を展開した。今後同国の親ウクライナ姿勢に影響が出る可能性がある。 約93%の票が集計された時点でジョルジェスク氏の得票率が22%、チョラク氏が21%だった。12月8日に予定されている決選投票で両者が対戦する可能性が高い。 中道右派のエレナ・ラスコニ氏は、国外在住者の票約50%が集計された時点でジョルジェスク氏に次ぐ2位だった。ただ、決選投票に進む可能性は低いと予想されている。 チョラク氏は、財政赤字が高水準にもかかわらず、歳出拡大と増税を行わない方針を表明し、支持を集めた。ジョルジェスク氏は元極右政党のメンバーで、NATOを批判している。 大統領は国防などで一定の役割を担う。2期務めたヨハニス大統領は、ルーマニアの親欧米姿勢を強固なものにしたが、汚職撲滅に十分な対策を講じていないと批判されていた。