マーケットの関心事は「アメリカの利下げがいつなのか」に移っている 日経平均3日連続で最高値更新
マーケット関係者の関心事は「アメリカの利下げがどこで起きるか」に移っている
飯田)「そうは言っても庶民には実感がない」という声もありますが、(好景気は)どこまで落ちるのでしょうか? 山川)GDP成長率は2四半期連続でマイナスですから。いまはテクニカルな数字だけ見ると、いわゆる「景気後退局面」です。なぜ、こういうときに株高なのかということですが、一言で言うと、日経平均を構成している企業はグローバル企業であり、国内の経済はあまり関係ない。「世界的な景気がどうなっているか」と関係しているのです。 飯田)そうすると、やはり為替の円安などもプラスに作用する。 山川)そうですね。マーケット関係者にとっては「今後、調整局面がどこであるのか」がいちばんの関心事なのですが、1つはアメリカの利下げがどこで起きるかということです。利下げが起きると円高に振れ、円高のときは計算上、企業業績が少し落ちます。そのときが1つ、調整局面に入るときだと思います。アメリカの金融政策がどこでどう動くかについて、マーケット関係者の関心が移っています。