〝女傑対決〟だけじゃない都知事選 SNS人気の石丸伸二氏が初街宣、「リアル」の反応が試金石に 「与野党対決」の構図崩れる
東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に異変が生じている。小池百合子知事(71)は自民党や公明党が支援し、蓮舫参院議員(56)は立憲民主党や共産党が支援するが、国民民主党や連合東京は小池氏支持に回るとみられ、「与野党対決」の構図は崩れた。また、SNSで支持を広げる前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は15日に都内で初の街宣活動を実施する。選挙戦は〝女傑対決〟だけではない。 【写真】「最近問い合わせが多い」という蓮舫氏のグラビア写真集(1989年発売) 小池氏は14日午後2時の定例記者会見で、都知事選の争点について子育てや介護など生活に直結した課題を挙げ、「災害や昨今の国際情勢を見るに、どう都民を守るかが大きな争点だ」と述べた。公約は18日に発表するとした。 蓮舫氏は同時刻に日本外国特派員協会で記者会見し、明治神宮外苑の再開発問題が知事選の争点になるとの考えを示した。蓮舫氏は「多くの都民がおかしいという声を上げている。東京で緑を切るような開発が本当に必要なのかを問いたい」と強調した。 「与野党対決」に持ち込みたい蓮舫氏陣営だが、連合東京は前回の知事選と同様、小池氏を支持する方針を固め、19日の執行委員会で正式決定する。連合の支援を受ける国民民主党は来週中に態度を判断するが、大のプロレスファンとして知られる榛葉(しんば)賀津也幹事長は14日の記者会見で、小池氏をジャイアント馬場さんにたとえ、「王道だ」と評価した。 立憲民主党の野田佳彦元首相は14日、TBSのCS番組で「自民党は『蓮舫氏が革新色を強めている』と強調する。そうみられないよう未来を語り、堂々と勝負してほしい」と述べ、共産党との連携の在り方に注意するよう助言した。 女性2人の戦いに割って入るか注目されている石丸氏は、後援会のX(旧ツイッター)で、15日に渋谷駅前で初の街頭演説を実施すると明らかにした。 石丸氏は12日のライブ配信では「東京に来て、まさに政治活動を本格化させていく」と語り、ボランティアの盛り上がりについて言及した。 公式ユーチューブチャンネルの登録者数は15日朝時点で11万人に達し、投稿した30秒動画は50万回再生に達している。夕刊フジが石丸氏にインタビューした動画も15日朝の時点で30万回以上再生されるなどネットでの反応は大きい。都内での「リアル」の反応が試金石となりそうだ。