母親と心中を…松山の承諾殺人事件 初公判【愛媛】
松山市のホテルで同意のもと母親を殺害したとして承諾殺人の罪に問われている男の初公判があり、男は起訴内容を認めました。 起訴状などによりますと松山市三番町の会社役員、山田潤一郎被告(47)は9月30日、松山市中心部のホテルの一室で母親の妙子さんが同意する中ネクタイを使って首を絞め窒息死させた承諾殺人の罪に問われています。 きょう松山地裁で開かれた初公判で山田被告は起訴内容を認めました。 続く冒頭陳述で検察側は山田被告が1月、脳出血によって右半身の麻痺や失語症などの後遺障害を負ったことなどから将来を悲観するようになり母親と心中を図ろうとしたものの母親殺害後に死にきれなかったなどと状況を説明しました。 一方の弁護側は検察側の主張には同意するとした上で母親側から殺害を依頼した嘱託殺人にあたる可能性もあるとして地裁に慎重な判断を求めました。 また、弁護側の被告人質問に対し山田被告は9月、母親に「死にたい」と気持ちを伝えた際に母親からも「死にたい」と返答があり、「すべてが崩れた」と感じて「生きていくことをあきらめた」と明かしました。 次回は来年1月9日に検察側の被告人質問が行われます。