懐かしい! 青春と共に過ごした、地元で愛されている「ご当地パン」を実食レポート~中国・四国・九州編~
揚げ食パンにあんこ! ? なんとも罪深い「マイフライ」(鳥取県)
昭和40年頃から鳥取県のロングセラー商品、亀井堂の「マイフライ」。じっくり熟成させた食パンでこしあんを挟み、天ぷら風の衣をつけて油で揚げたパンで、特製の衣は余分な脂の吸収を抑え、サクサクとした食感と香ばしさが広がります。揚げパンなのに、あんことあいまって案外さっぱりとした味わい。明治36年創業で、来年の3月6日に120周年を迎える亀井堂。マイフライは、一つずつ手作業でパンにあんこを挟んで揚げており、工場生産といっても亀井堂のパンはほぼ手作りで作られているのだとか。「高校の売店で買っていた、懐かしい」と手に取る方が多かったり、マイフライを焼いたり、ソフトクリームを乗せたりなど食べ方は様々で、親子何代にもわたって愛されています。地元の方は、一度は食べたことがあるのではないしょうか。取材協力/亀井堂
若い世代に人気! 青春と共にしたチョコがけドーナツ「マンハッタン」(福岡県)
「九州地方で人気のパン」として取り上げられたり、漫画『クッキングパパ』のエピソードの中で登場し、全国各地から反響を得た福岡名物、リョーユーパンの「マンハッタン」。少し硬めの生地にチョコレートをコーティングしたパンは、柔らかいパンが圧倒的に多い最近のパン市場において、“固いからこそ美味しい”という異色の評価を受けていて、サイズは手のひらに収まるサイズでありながら、食後の満足感が高いのが特長的です。何度食べても感激する美味しさ、揚げたドーナツのサクサク、ザクザク感がたまらないし、ビターなチョコがもう。1個食べたら完食すること間違いなし。
きっかけは、ニューヨークのマンハッタンで見つけたドーナツでした!
1974年発売したこちらのパンの開発担当者が、アメリカのドーナツの製法を習得したことやニューヨークのマンハッタンで見つけたドーナツを参考に新商品の開発を行なったことが誕生のきっかけなんだとか。発売から48年が経ち、その子どもたちへと世代を超えて一緒に食べ続けられているマンハッタン。チョコレートの甘さとさっくりとした食感が楽しめるドーナツです。取材協力/リョーユーパン