中日ドラフト6位・有馬恵叶、トレードマークは『オレンジ色』 井上一樹監督の「目立て」指令に反応
中日からドラフト6位指名を受けた愛媛・聖カタリナ学園高の有馬恵叶投手(けいと、18)が31日、松山市の同校で松永幸男スカウト部長らから指名あいさつを受けた。指名後、井上一樹新監督(53)がナインに「個性を出せ」と訓示したことを知った18歳。指揮官が現役時代にピンク色を身に着けていたことになぞらえ、オレンジ色をトレードマークにする考えを明かした。 ドラフトからちょうど1週間。自分が加わることになる球団を有馬は既に予習していた。動画サイトなどで中日ドラゴンズを検索。目に入ったのは井上新監督がナインに訓示する様子が収められていた動画だった。「とても熱い方なんだ」と感じつつ、指揮官が放った「目立て」というキーワードにも反応した。 現役時代、自己アピールのためにピンク色をイメージカラーにしていた指揮官。そのことを知った有馬は「僕はオレンジ色ですね。好きな色ですし」とニコリ。県の特産品にみかんがあり、街を見渡せばバスや電車にも使われているオレンジ色は、愛媛からプロの世界に飛び込む18歳にはぴったり。「何をオレンジ色にしていくか、考えておきますね」と語った。 190センチ、78キロの体には可能性が詰まっている。投手転向は高校入学後。ちょうど1年前の秋季大会は、背番号がもらえずスコアラーを務めていた。冬は練習時間のほとんどを体幹トレーニングに充て、徐々に投球フォームが安定。課題の制球面も向上して、一気にチームのエースに。背番号1を付けて臨んだ夏。2回戦の強豪・今治西戦で公式戦初登板すると、1失点完投勝利。勢いそのままに臨んだ甲子園では初戦敗退したものの、自己最速146キロを計測した。竜の日本人投手と比べると誰よりも一番高い身長は「引退後に0・5センチ伸びていた」と今も成長真っただ中だ。
中日スポーツ